はじめに・ご挨拶
はじめまして。兵庫県立豊岡高等学校3年生の河見と山崎です。
私たちは授業の中で地元豊岡の魅力を伝える絵本を作成しました。
皆さんは、豊岡市をご存じですか?
2005年(平成17年)に豊岡市、城崎町、竹野町、日高町、出石町、但東町の1市5町が合併して、現在の豊岡市となりました。志賀直哉の『城の崎にて』で有名な城崎温泉をはじめ、夏は海、冬はスキーと自然に恵まれた兵庫県北部の地方都市です。
私たちが通う豊岡高等学校には、全員が日常生活や社会の中で抱いた疑問からテーマを設定し、仲間と協力しながら情報を収集、分析しつつ仮説検証したり、まとめたりする探究的な学習の時間があります。
2年時の『探究Ⅱ』という授業の中で、私たち2人は絵本の教育的効果について調べました。絵本について調べる中で、対象年齢に応じた工夫や特徴について知りました。それを生かした絵本を自分たちでも作り、その研究結果を校内で発表したところ、是非この絵本を出版してはどうかと言ってもらい、それに賛同する仲間たちが集まってくれました。
このプロジェクトで実現したいこと
絵本を通して親子の触れ合いを増やしたい!という気持ちから始まった絵本。多くの子どもに楽しんでもらいたいと考えて、3歳ぐらいを対象にして、オノマトペや言葉の繰り返しなど工夫しました。そして、一番大変だったのがアプリを使って絵を作製すること。中でもチューリップ畑の絵にはたくさんの花で埋め尽くし、ちょっとした仕掛けもあります。きれいな色彩で豊岡の名所、名物を描くことを心がけたので、この本には地元豊岡の魅力がギュッと詰まっていると思います。
この絵本を地元の保育園や幼稚園、小学校に届けて、読み聞かせをしてもらったり、自分たちで読んだりすることを通して、ぜひ子ども達に地元の良さを感じてもらえたらと思いました。
つい先日、遠足で城崎温泉や竹野浜を訪れる機会がありました。竹野浜では目の前にきれいな春の海が広がり、本当に絵本の世界のように空と海とが一体となったような美しい自然に触れることができました。仲間と潮風に吹かれながら、城崎の町並みを散策しながら、住んでいると気がつかない地元のよさや魅力に気づけて良かったなと感じました。
だから、今は豊岡を離れて暮らしている方々に、この絵本をお子さんやお孫さんに読み聞かせをしてあげることで、家族の触れ合いを増やし、ふるさとを思い出す機会にしてもらえたらとも思っています。
プロジェクトをやろうと思った理由
絵本を作ろうと思ったきっかけは、スマホの普及によって子ども達が絵本に触れる機会が減っているのではないかと感じたことです。
そこで、絵本を読んでもらうこと、自分で絵本を読むことがどんな効果を持っているのかを調べてみたいと考えました。そして、実際に絵本を作ってみる際に、題材として自分たちが暮らす豊岡市の魅力を取り上げることで、子ども達が共感を持って読んでくれるのではないかと期待しました。
そして、豊岡の名産のカバンから豊岡市の様々な魅力が飛び出してくる、『なかみはなにかな?とよおかカバン』という絵本が出来上がりました。
幸せを運ぶコウノトリに乗せて、この絵本を地元の子ども達や皆さんにお届けしたいと思っています。
これまでの活動
探究的な学習で、私たち2人は絵本の教育効果について調べたいと考えました。
スマホの普及によって「スマホ育児」という言葉も生まれ、子どもが絵本に触れる、 また、絵本を通して親子が触れ合う機会が減っていることを知りました。また、人気の絵