国境離島「対馬」の街中に日本国旗を設置したい!

国境離島「対馬」の街中に日本国旗を設置したい!
「コロナ禍のいまだからこそ有人国境離島に関心を持ってほしい!」長崎県の国境離島、対馬ではアフターコロナにおける外国人観光客の受け入れのために、島の観光地や街並みに日の丸を掲げていく「対馬フラッグプロジェクト」を立ち上げました。

対馬市は日本における「国境の島」の1つです。

(内閣府HPより引用)

日本には人が住んでないものを含めると数万の離島があると言われていて、その中には、四方を海に囲まれた島国日本をカタチづくる国境離島が500以上あります。

飛行機から見える対馬の街並みです!

国境離島に関する取組として、2017年4月に「有人国境離島法」が施行され、これに基づいて、対馬を含む29地域148島が「有人国境離島地域」に指定されました。昔から日本人が暮らしてきたこれらの島々には、長年受け継がれてきた独自の文化や風習のほか、本土でもみられない壮大な原風景や豊かな食文化が残されています。

また、「有人国境離島地域」は、漁業や海洋調査などの活動を行う拠点としても重要な機能を担っており、こうした機能を維持するための様々な取組が進められています。

対馬の船の玄関口「比田勝港国際ターミナル」

そんな有人国境離島である対馬には、ほかの有人国境離島と違う特徴があります。それは外国人観光客を受け入れる「国際旅客港」があることです。対馬は九州最北端の島で韓国まで直線距離で49.5km、条件がそろえば対馬から韓国・釜山の風景を眺めることもできます。そんな環境もあって、対馬には韓国人をはじめとした観光客がたくさん訪れます。新型コロナウイルス感染症が広がる前は年間40万人が訪れていました。対馬市の人口は3万人弱なので、非常に多くの外国人観光客に来ていただいてました。

私たちは国際旅客港として全国1位の利用客数を誇る比田勝港をはじめ、市内の各地に「日の丸」の旗を常に掲げる環境をつくることで、日本の皆さんに有人国境離島への関心を持ってもらいたいと考えています。

隣国・韓国をはじめ、欧米を見ると、国際空港や港だけでなく、街中に多くの国旗が掲げられていて、これは国旗を通じて自らの国に誇りを持ってもらう狙いもありますが、訪れた外国人観光客に対して、「いま私たちは外国に来ているんだな」と視覚的に訴える狙いもあると思います。

各国の街並みにはこんなに自国の国旗があるんです!!

対馬にはたくさんの観光資源があり、町並みも素晴らしいです。浴衣のレンタルサービスもあり、多くの外国人が浴衣を着て対馬の街でたくさんの写真を撮ります。その写真に国旗が写り込むことで、ここは日本という国なんだよと国旗を通じて関心を持ってもらいたいと考えています。

対馬市では、市民の3分の2が観光・宿泊などのサービス業を含む第3次産業従事者です。新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって観光客が途絶え、苦しい状況が続いています。

こうした状況を受け、政府は「特定有人国境離島地域」に指定している多くの島に支援策を打ち出しています。島民の生活が立ち行かなくなってしまい、島民が島を離れて人口が減ってしまうと、ある問題が起こります。それは外国勢力にによる不法上陸や定住です。

特に対馬では、人口が減ったことにより、空き家などの不動産が増加していて、この不動産を韓国などの外国資本が購入する動きが出ています。対馬の関係者の間では「新型コロナが収まれば、また外国資本が不動産を買いにくるかもしれない」と警戒する声も上がっています。

https://www.sankei.com/premium/news/201217/prm2012170008-n1.html(参考)

こうした課題に対し、私たちは「対馬は日本の有人国境離島である」という意識を日本のみなさんと共に共有したい思いから、コロナが収束した時に快く外国人観光客を迎え入れる