高級ホテルの鉄板焼ステーキをもっとリーズナブルに提供したい

高級ホテルの鉄板焼ステーキをもっとリーズナブルに提供したい
1万円以上はする鉄板焼きステーキコースを、同じ技術、材料を使ってもっと安い価格で提供することのできる個人店を釧路市内で開店したいです

くらいでしょうか。
 高い温度で焼くとスカッと火が入ります。だらだらと旨みが抜けていく温度ではなく、一瞬で閉じ込めることができるから、何を焼いても美味しいのです。

     高級すぎる鉄板焼き店

          

しかし普通のコースを頼んでも、1万円は超える鉄板焼きです。私の働くホテルでも、8000円から14000円という価格設定。人件費を考えると仕方のないことですが、これでは選ばれたお客様しかこられません。
釧路はごく平凡な漁師町です。誕生日や記念日に「今日は奮発しよう」と思ったとしてもなかなか食べにこられる環境ではありません。
 原価率で言うと、本当はもっともっと値段を下げられるメニューなのです。
働く人数を最小限にして、私はどんどん価格を下げていきたいと思っています。
 

ホテルで味わう高級感と同じ技術を、リーズナブルに提供し、もっと敷居の低い分野のものにしたい

 元々釧路に縁があった訳ではありません。生まれは隣の帯広市で、住んでいたのは札幌市。鉄板焼きができたからこそ、大きなホテルで雇ってもらうことができました。感謝です。
釧路は本当にいい街です。雪は少ないし、夏は風が気持ちいい。缶のプルトップを開ける音で100メートル先を歩いている人が振り向くほど静か。人があたたかい。災害が多いので、みんなの心に助け合いの精神がある。普通に道を歩いているだけで、知らない人に挨拶されることも。

 

 私は繊細で、人が苦手でした。釧路に来るまでの数十年、ずっと人生に悩んでいました。
 小さな縁が積み重なって、今では色々な人に支えられ、生きる気力を持つことができています。
 今年で42歳。そろそろ支える側の人間になりたいです。
 私が出来る精一杯のことで恩返しをして、人間として自信を取り戻してくれたこの街に少しでも貢献できたらと思い、今回チャレンジさせていただきました。                  

       独立とお金

 北海道にはステーキに適した黒毛和牛がたくさんいます。富良野と帯広が主な生産地ですが、釧路の隣街の標茶町、という町にはその和牛とホルスタインを掛け合わせた「星空の黒牛」というブランドがあります。
 あまり知られていませんが、釧路では色々な野菜も採れます。
魚はもとより、肉、野菜も豊富。全てを地産地消することができるのです。

 私が、独立を考え出したのは、40歳を過ぎたここ2年ほどです。調理は厳しく、若く才能ある人がどんどん辞めていってしまう世界です。 畑違いの世界で培った色々な考え方と、調理の世界で身につけた技術を融合させ、志半ばで去っていった若い調理人さんを再び調理の世界に呼び戻して、一緒に働き、調理を選んだことを間違ってはいなかった、と思ってもらえたら幸いです。 
 しかし大変給料が安い世界です。思い立ってもすぐにお金が貯まる環境ではありません。 これからコツコツ貯めても、頭金が貯まったころには、既に体は動かなかくなっていると思います。どうしたものか、と呻吟した結果、今回のクラウドファンディングに出会いました。

 素晴らしい時代になったと思います。全ての利害が一致して誰も傷つかない。

 こんな素敵な環境になってくれたことを本当に感謝しています。

 時間をお金で買わせてください。

    メニューやお店について

完全ではありませんが、今考えているコンセプトをお伝えしたいと思います。

お店の名前は「Slow Hand」にしようと思っています。あるアーティストが好きで、彼のあだ名がSlowHand