て小さなプラスチック片となります。
長期間使用した洗濯バサミを取り上げると手で簡単に粉々になるように、劣化したプラスチック製品は簡単に小さなプラスチック片となり、5mm以下の小さなプラスチック片は「マイクロプラスチック」と呼ばれ、海岸付近で小さくなったプラスチック片は海洋中に漂流し、海流に乗って拡散していきます。
人が住んでいない南極の海でもマイクロプラスチックが漂流していることが発見されました。
また、鳥や魚等の海洋生物がマイクロプラスチックを誤食していることが世界各地で報告されており、東京湾では、カタクチイワシ64尾のうち49尾の胃の中からマイクロプラスチックが発見されました。
プラスチックは小さくなってもその性質は変わらず自然界では分解されないこと、また、プラスチックは有害化学物質を吸着しやすい性質があることから、マイクロプラスチックの誤食に伴う海洋生物への影響が懸念されています。
プラスチックは小さくなると回収ができなくなるため、川や海へ流出しないようにプラスチックごみを回収すること、流出してしまったごみをマイクロプラスチックになる前に回収することが重要である事を知り、行動できる地球人を増やしていきたいと思います。
(環境省:海洋ごみ学習用教材から)
このプロジェクトで実現したいこと
ー具体的な活動の内容ー
1 環境ドキュメンタリー映画の上映会及び講演会を実施
地球規模で起こっているプラスチック被害の現状を映像を通して知ってもらいプラスチック環境問題を共に考える動機付けとしたい。
2 自治体と協働で海岸清掃活動の実施
実際にプラスチックによる海岸の汚染状況を確認してもらうと共にそこにあるゴミがどこから漂着した物か、どういう経緯でその海岸に流れ着いたかを考えてもらうきっかけとし、それを防ぐ方法などを参加者みんなで考えてもらいたいと思います。
3 清掃活動で集めたプラスチックを利用したワークショップ開催
海岸で採取したプラスチックを利用して、壁飾りやキーホルダー、アクセサリー等を作成している団体があることを知ってもらい、ワークショップを実施することにより、ゴミのプラスチックも使い方を工夫することにより廃棄せずに新しい使い方が出来ることを意識し、リサイクルする事を考えるようになってもらいたいと考えています。
上記の1~3を一連の活動として又はそれぞれを一つの活動として小学生からお年寄りの幅広い人を対象に参加者を募りマイクロプラスチック、海岸ゴミに対する学習を実施、自身で海岸清掃を通じて海岸の被害状況を目で見て実感して、その海岸に漂着しているプラスチックもゴミとして廃棄処理するだけではなく新しい使い方があることを意識した生活を実現する活動を行っていきたいのです。
ーその他の活動の内容ー
「集い処ラタスクラブ」を石川県金沢市内にオープン、常設の展示場兼集会所的な子ども達をはじめ誰でもが自由に立ち寄ってもらえる場所の提供を行い、南極や環境についての話しを聞いてもらい、海岸清掃で集めたプラスチックを使ってのワークショップを自由におこないながら環境問題に対する意識の向上に繋がる場にしていきたいと思います。
応援メッセージ
竹林 明(たけばやし はじめ)
国立大学法人
和歌山大学 観光学部副学部長 教授
プロジェクトを応援します
周知のように、現在世界的に海洋汚染、海洋ゴミが世界的に問題となっています。
私自身、ヨットや授業(海洋体験実習・マリンツーリズム実習