日本農業遺産の山古志 灯りのイベントでこの美しい日本の原風景を残したい!

日本農業遺産の山古志 灯りのイベントでこの美しい日本の原風景を残したい!
日本三大花火開催地として有名な新潟県長岡市。その山間地に位置する山古志は、日本農業遺産に認定された棚田・棚池などの原風景が残る地域です。山古志の魅力を知ってもらい残していくため、ライトアップと山花火の打上を行い、棚田・棚池の水面に映し出されるあかりを楽しんでもらうイベントを開催いたします。

を楽しみにしています。山の野池で鯉を育てることは、手間はかかりますが、山古志の土質、水質が錦鯉に合っていて、秋に、野池の澄んだ水を落として、泥の中から綺麗につやつやとした鯉を上げる時の気持ちよさは感動ものです。野池で鯉を飼う醍醐味です。

中山間地では、田んぼに錦鯉の稚魚を放します。稚魚は泥の中のエサをつついて、泥を攪拌してくれます。エサを食べて、フンをして、それが栄養となって里山全体に循環します。

平場だったら容易な水の確保も山では大変。雪解け水を貯めて、上から順番に落として大切に使います。このように、錦鯉を育てる環境を大切につくりあげ、守り続けています。

平場の大規模な設備をいいなあと思うこともあります。同じことをしようとしたら、資本と人員の勝負になる。でも、山古志には、野池の環境がある。他の地域とは違い山古志は100年~200年続けてきた経験と知識がある。だから、ここの土を引き継いでいく。

デメリットを数えたらキリがないけれど、この地域で錦鯉をつくるメリットを活かしたい。幸い山古志では仲間意識が強くて、商売敵ではあるけれど、山の中で生産場所は一緒。協力が必須です。上で水を止めたら、下で使えない。声をかけあって水を使います。苦労がある分、工夫したり協力したりして養鯉業をこれからも後世につないでいければと思っています。

中越地震後、錦鯉は海外での需要が高まりました。外国の方は錦鯉を日本の文化、日本の美の象徴として見ています。日本では錦鯉はお金持ちの趣味のように思われがちですが、

欧米では、自分が良いと思った鯉に誇りを持ち家族のように親しみます。

もっと日本の皆さんにも、気軽に1000円、2000円で鯉を購入して、観て、触れて、かわいがり、楽しんでほしいと思っています。

山古志闘牛会会長の松井富栄です。

私は小さいころから家に帰ると牛がいて、畜産や闘牛の手伝いをしていました。だから、牛は私の生活の一部で自分が今ここにいるのは、牛のおかげなんです。角突きは「お互いっこ」。お互い様のことで、ひきわけが原則です。自分の牛の良さを出してくれるのは、相手の牛がいるから。勝ち負けだけではなくて、お互いの牛の良さが出て、楽しめるのが引き分けの良さ。角突きの一番良いところです。牛を大事にして、牛同士の仲を悪くしない。50対50で、お互いが生きていければ、100対0にしなくていいのです。

過疎と高齢化で山古志の人口は減っているけれど、角突きを観る人は増えています。全国の方が「牛もち」になって、牛を預けて、楽しみや生きがいにしてくれるので角突きが続けられています。女性の「牛もち」も今、5人になりました。

角突きは、牛も人もみんなが良くなるための方法です。みなさんに観て、楽しんでもらってこの文化を残していきたい。コロナ禍の昨年は、人の縁に助けられて、動画配信という新しいやり方にもチャレンジしました。止まらないで動いていくと、先につながると感じました。「棚田・棚池あかりのページェント」をきっかけに、牛の角突きもぜひ観に来てください。

たくさんの伝統と自然がある一方で過疎化が進みこの20年で半減した人口は今や800人たらず、、、、錦鯉、闘牛、農業、畜産などの産業の担い手も減る一方です。
この地域で行われている農作業や伝統行事が、この地域を守り、受け継いでいく重要な役割であること、そして未来へ残すべき誇らしい宝であることを伝えていかなければと考えています。この地域を知らない方にも魅力を伝えていきたいです!

山古志の魅力は、地域のチカラを信じ、文化を守