もうれしいです。
糸魚川市のブナについて
糸魚川市は、新潟県の一番西側に位置する人口4万人ほどの町で、日本海にも面し、山間部には国立公園を有する自然豊かな地域です。市内の8つの漁港に水揚げされる新鮮な海の幸を使った寿司や刺身は絶品です。内陸の駒ケ岳をはじめとする北アルプスからは、豊富な森の養分が日本海に注ぎ込んで豊かな漁場をつくっており、森と海はつながっているのだと実感させられます。
そして、その大自然の中には多くのブナが植生しています。里山から山間部まで広い範囲に自生するブナの周りには、山菜やキノコなどの食料が豊富にあり、この森の女王を中心として、さまざまな動植物の共生の場となっています。
ブナは雪国を代表する樹木です。糸魚川市で管理しているブナ林は氷河時代の生き残りで、薪炭採取で一度伐採した林が自然に再生したものです。しかし、シイタケ栽培のための原木や建材として伐採されてきたブナ材は、細く短いものは伐採されたまま置き捨てられてきました。木材を取り扱う人たちの間では、ブナ材は伐採後に変色が早い、暴れやすく保存性が低いなどの理由で、使い道がない安価な木材というイメージがあったのも、その理由の一つです。
しかし、近年は人工乾燥や加工技術が進んだこともあり、粘り強く曲げにも強い性を生かして、さまざまな木製品に使われ始めています。
糸魚川のブナの森
日本のブナには白ブナと赤ブナがあります。樹種は同じですが、淡白色の材と淡赤褐色にはっきり分かれています。表日本のブナはアカブナがほとんどで、製材直後の材面が白くても赤くなります。アカブナは、白い木でも灰色がかり美麗さがなく狂いも大きいので家具材には敬遠されています。一方、白ブナは、曲げ加工が容易で狂いも少なく、表面も綺麗なベージュ色をしており、家具などに向いている木材です。ヨーロッパでは、ビーチというブナの仲間が、Yチェアなどの有名な家具の材料として、昔から使われています、
糸魚川市で採取されるブナはとても良質な白ブナで、その手触りはとても滑らかでつるつるしています。雪国を象徴する糸魚川の無垢のブナ材をふんだんに使い、匠の技で一つづつ丁寧に作られた家具や木製品は、末永くお使いいただけるかと思います。
ブナを有効に利活用し、ブナ材に付加価値をつけることにより、豊かな日本の森と海を持続させていくことができます。
何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆リターンのご紹介◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆【ブナの森のまあるいシリーズ】
注)伐採した場所や時期により各製品の色目は異なります。
昨年ご支援頂いたブナの森のスツール「森(きりん)/giraffe」の座面をモチーフにウォールクロックとカッティングボードをシリーズ化しました。
いずれも直径25.5cmで、デザイン的な統一感があります。
3つ揃えたら、家の中どこにいても、雪国の森の中にいるような気分になれます。
どれも糸魚川市のブナ材を使用していますが、それぞれが個性ある表情に仕上がっているので、3種類の木目の違いもお楽しみいただけます。
①森(きりん)/giraffe(支援者様への御礼のお手紙付)
昨年もご支援いただいたこの製品は、この工房「匠」でデザインされました。
キリンを思わせるような左右非対称の独特な脚の曲線は、触るたびにワクワクするような感覚さえ覚えます。
三本脚は凹凸のある床面でも、もたつきが少なく、四本脚に比べて収納スペースを取りません。玄関スツールや来客用の補助椅子、サイ