『危ない国』から『行きたい国』へ‐スーダン再生ストーリー≪スーダンデー≫

『危ない国』から『行きたい国』へ‐スーダン再生ストーリー≪スーダンデー≫
スーダン共和国は、昨年、テロ支援国家指定が解除され国際社会復帰への道を歩み始めました。このプロジェクトでは、一つの絶望から脱した革命後のスーダンの今を伝え、よりよい未来を切り開く礎を築きたいと考えています。そして、ミャンマーのように新たな絶望にある地域への希望の光にもなってほしいと考えています。

どんなプロジェクト?

 スーダンデーは、2017年から歴史文化を中心とした対面イベントで発信を行ってきました。
 今年はオンライン発信に主軸を置きます。そして、「危ない国」から「行きたい国」へのスーダン再生ストーリーをテーマとし、「創る」をキーワードに、さまざまな角度から、スーダンにかかわる人々の想いとともに、過去と現在を紐解き、未来像を描きます。

≪具体的な活動の内容≫
 「創る」をキーワードにドキュメンタリー・映画文化・アート製作・援助環境・文化支援の観点から、関係者の方々にご自身の想いとともに各活動について語っていただきます。そして、首都ハルツームにあるスーダン国立博物館も紹介します。そして毎回、日本国際ボランティアセンターの今中航さんによる現地リポートも盛り込みます。

≪実現したいこと≫
 これまで日本では情報共有がされにくかった分野で活動するゲストへのインタビューを通じて、スーダンへの多元的な理解を深め、革命後のスーダンやその将来性について知ってもらいたいと考えています。また、現地レポートを通して、スーダンの人々の日常にも触れてもらい、より親しみを持ってもらいたいと思っています。

第2回スーダンデー(東京 2019年)
スーダンデーのきっかけとサブテーマの由来

 スーダンデーを開くきっかけは、日本国内で得られるスーダンの情報が少なく偏りがあったことが挙げられます。2019年に起きたスーダン革命以前は、紛争やテロに関する内容の報道が圧倒的に多く、革命時や革命後はバシール政権や同政権崩壊後に新たに樹立された文民主導の暫定政権に関する報道が多くなりました。

 しかし、実際に駐在・滞在した日本人の多くが、スーダンの人々のホスピタリティ、豊かな自然、奥深い歴史などのファンになって日本に帰国します。そして、そのうちの多くが「スーダンにまた行きたい」と思い、漠然と広まっている「危ない国」や「怖い人たち」という先入観をなんとか解くことができないだろうかと歯がゆい思いを抱える日々を送っていました。

第1回スーダンデー 荒井繁さんトークスライド①

第1回スーダンデー 荒井繁さんトークスライド②

 スーダンの人々の中にも、長期間にわたりテロ支援国家指定を受けていたことや、旧政権による情報統制から、情報発信を積極的に行うことが出来ず、偏見の目で見られることに悔しさを覚えている人々が多くいました。

 それならば日本国内で、スーダンの良さやこうした想いを知る日本人と、情報発信に賛同するスーダン人有志でイベントを開き、多くの方々に足を運んでいただき、本当はどんな人々がいる国なのかを五感で体験してもらおうと考え、第1回スーダンデーを開催しました。おかげさまで2019年には、第2回スーダンデーを第7回アフリカ開発会議パートナー事業として、開催することも出来ました。
第2回スーダンデー会場

 2020年もスーダン人有志に来日してもらい、対面イベントを開催する予定でしたが、コロナ禍により断念しました。今年のスーダンデーはオンラインで開き、革命後のスーダンの今を伝え、よりよい未来を切り開く礎にしたい!「危ない国』から『行きたい国』へのスーダン再生ストーリーとしたのは、そんな理由からです。「創ることって、ほんと素敵」はTwitter での堀潤さんの つぶやきです。クラウドファウンディングを立ち上げるかどうか、最終的な決断の後押しをしてくれたこのつぶやきを今回のイベントサブテーマとしています。

会場をスマホで撮影する堀さん
資金の使い道

≪目標は50万