町には日本一がたくさんあります。
世界でここだけの温泉に入る猿、
日本一美味しいといわれるりんご(楽天で1個2000円くらい)、
日本一広い志賀高原スキー場425ヘクタール、84コース・18エリア、
日本一標高の高いパン屋さん、
日本一標高の高いゲンジボタルの産地(天然記念物)、
日本で一番星に近いコワーキングスペース、
正確には群馬県だけど、町の境から10分で行ける国道最高地点2172mなど。
標高は424メートルの夜間瀬川から2341メートルの裏岩菅山まで
1917メートルの標高差があるため
桜やミズバショウは1ケ月以上にわたって楽しめます。
このような地形から豊かな自然が楽しめます。
温泉も湯田中、渋をはじめ、19か所(町HP)あります。
こんな町も人口減少が止まらず、現在1万2000人程度です。
1998年長野オリンピックでは、会場にもなりました。
昆虫少年50年、鳥見・登山歴40年の経験から見て、
日本の自然における極地は大きく3つに分けられる。
北海道 亜寒帯 北 タンチョウ、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウ、ウスバキチョウ
沖縄 亜熱帯 南 ヤンバルクイナ、カンムリワシ、ヤンバルテナガコガネ、シロオビアゲハ
長野県 亜高山帯 高さ ライチョウ、ホシガラス、クモマツマキチョウ、ベニヒカゲ
このように、そこしかいない生物がいるのがそれぞれの地域の特徴です。
野鳥やチョウは、当然、そこに生える植物の影響を大きく受ける。
長野県内でもここ山ノ内町は標高差があるので
さまざまな野鳥、昆虫、植物が長期にわたってみられます。
一方、海はないのでカモメなど海鳥はみられません。
笠ヶ岳と白馬三山 ↓↓↓↓ 2021年3月18日
志賀高原の山は標高2000メートルクラスなので、
北アルプスよりは、危険は少なく、悪天候時でも
スキー場をたどれば旅館街に到達できる気軽さがあります。
冬でもスキー場のリフトを使えば安全に冬景色を楽しめます。
スキーヤーやボーダーだけ世界にしとくのはもったいなさすぎる。
竹節山ノ内町長もつぎのように言ってます。
「(この町の強味は)観光と農業だと考えています。
だから工業誘致をやる気はまったくありません。
特に志賀高原の自然は、何兆円かけたってつくることは出来ません。」
経済月報2020.10
歴史的にも、自然や小動物を読んだ俳句をたくさん残した小林一茶が
晩年長くとどまり、町内にはたくさんの一茶句碑があります。
生家は、クルマ40分の信濃町にあります。
うさぎおいし、と童謡でうたわれた「ふるさと」の作詞家:高野辰之は
おとなり中野市の出身です。晩年は野沢温泉村で暮らす。
「シャボン玉」「証城寺の狸ばやし」などの作曲で知られる中山晋平も中野市出身。
「富嶽三十六景」などで知られる浮世絵版画家・葛飾北斎は晩年、
小布施町で暮らし、大作を残した。
プロジェクトを立ち上げた背景
この町の温泉旅館に5年勤めて、既存の枠組みでは、
この町の魅力を伝えきれてないと感じている。
北アルプスの夕暮れ ↓↓↓↓ 2021年2月13日
旅館のスタッフでも、いつも見える山並みが
なんという名の名前なのか、
分かる人がまず、いない。
関心もない。
山に興味あるというりんご農家もいるが、
畑仕事しながら眺めている山の名前を知らない。
観光と農業の町なのに、やってることがバラバラで、
有機的に結びついていないと感じる。