16コマで伝えるアニメパラパラボックス

16コマで伝えるアニメパラパラボックス
自分で描いたイラストや印刷した写真が動き出す「アニメパラパラボックス」。スマホやタブレットの画面をタップするだけで、どんな情報とも繋がることができる便利な世の中。こんな時代だからこそ、子どもたちにアナログで楽しむことを提案したいと考えています。

はじめに・ご挨拶

この度は当プロジェクトをご覧いただきまして誠にありがとうございます。

私どもは静岡県浜松市にある一般社団法人こどもネットと申します。私は代表を務める上嶋常夫です。
活動内容は子どもたちの健やかな成長を願い、ご家庭のちょっと困っていることに目を向けて、その解決のお手伝いをさせていただいております。
約10年の活動の中で、歩きはじめた赤ちゃんのお祝いをする「はつあるき」、自転車に乗れない子どもたちを指導する「自転車初乗り教室」、お箸の正しい持ち方を絵本とゲームで楽しく学べる「豆わたし」などを通じて子どもたちと保護者の方が笑顔になる活動をしてきました。

それでは、今回ご紹介させていただく「アニメパラパラボックス」について説明させていただきます。
デジタルにない「ちょっとした不自由さ」~モノをつくるという体験

子どもたちの遊びや興味がスマホやタブレットで手軽に見られる動画配信やゲームなどに移行していることは時代の流れでもありますが、実際に自分でイラストを描いてみるとか、簡単な工作をする上で「ちょっとした不自由さ」というものを体験することは大切なことであると考えています。

コロナ禍の影響もあり、自宅で過ごすことも多く、子どもたちにとってもストレスになる要因は多くあることでしょう。
画面をクリックする、タップする以外の手指の動き、「組み立てる」「描く」「回す」といった作業はもとより、作り上げた作品をお互いに見せあうこともデジタルツールにないコミュニケーションとして子どもたちに体験してもらいたいと考えています。

また、子どもたちだけでなく大人にも、日本人だけでなく世界の人たちにもデジタル社会の中で埋もれてしまった「手づくり作業」を楽しんでいただき、コンテストや大会、様々なイベントでより多くの方にアニメパラパラボックスを知ってもらいたい!と考えております。

デジタル、ネット世界が中心になってしまったことによる閉そく感のようなものにも風穴を開けたいのです。
アニメパラパラボックス考案・アニメ監督/杉山卓氏の想い

「日本のアニメ技術は世界に誇れる技術であり、
その仕組み・基礎を理解できるアニメパラパラボックスは、
子どもから大人まで楽しめる最適なツールであると言えるでしょう。

小学校の課外授業で子どもたちにイラストを描かせると、
担任の先生も驚くような集中力を発揮する児童もいるくらいでね。」

アニメ業界のこれから・・という大きな未来の話だけでなく、今を生きる子どもたちのひとつの可能性、楽しみとして欲しいという想いもアニメパラパラボックスには詰まっているのです。

杉山卓プロフィール
1937年5月8日生まれ・アニメーター、アニメ演出家・監督、造形表現研究所所長及びタクプロダクション代表。

東映動画(現・東映アニメーション)に1期生として入社、後に手塚治虫に誘われ、虫プロダクションに移り演出家として数多くの作品に携わる。

幼児の知能教育や後進アニメーターの育成にも熱心に力を注いでいる。

代表作
代表作としては
「火の鳥2772 愛のコスモゾーン」(昭和55年1980)監督・脚本
「W3(ワンダースリー)」(昭和40-41年1968-66)チーフディレクター
「ワンワン三銃士」(昭和56-57年1981-82)監督など。

著書に
「テレビアニメ全集」全3巻(昭和53年1978)ほか。
アニメパラパラボックスこれまでの活動報告

アニメパラパラボックスは16枚のイラストや写真を箱の中にセットし、ハンドルを回すことでイラスト