かれている状況や、チョコレートのサプライチェーン全体にわたる利益分配の格差、そして需給のアンバランスが深刻な問題をもたらしています。
02. 栽培技術不足
カカオの木は年間1ヘクタールあたり最大2トン*のカカオ生産が可能であるにもかかわらず、多くの農家は小規模な家族経営のため、年間1ヘクタールあたり平均500kgほどの生産量にとどまっています。また近代農法や収穫管理のスキルなどの基本的なトレーニングも十分に受けていません。その結果、カカオを市場に持ち込んでも低価格での取引に終わることも珍しくなく、結果的に貧困の問題に繋がっています。
03. 児童労働問題
1と2の問題から、収入を増やすため子供も労働に従事するしかなくなり結果的に児童労働の問題に繋がっています。事実、カカオの主要生産地である西アフリカ諸国では、200万人にのぼる児童が農場での危険な労働を強いられていると言われ、学校へ通う機会が奪われている子供が多く存在します。
〜 SDGsについて 〜
*このプロジェクト内でもSDGsに関する内容が含まれるため簡潔にご紹介させていただきます。
国連サミットで採択された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。持続可能な開発目標( Sustainable Development GoalS )の頭文字と最後の文字をとってSDGs(エスディージーズ)と呼ばれています。
17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない」という誓いのもと世界中の政府機関や企業が目標を達成するために活動しています。SDGsには上記に取り上げた貧困や児童労働、環境面などの社会問題の解決も目標に含まれています。
販売する生ガトーショコラの材料は100%「カカオ・トレース」というサステナブルプログラムに登録されたチョコレートを使用します。このプログラムはSDGsの6つの目標に取り組むサスティナブルプログラムです。 ( カカオトレース公式ページ: https://cacaotrace.com/ja )
具体的に以下の6つの問題に対して取り組んでいます。
1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
4. 質の高い教育をみんなに
6. 安全な水とトイレを世界中に
12. つくる責任、使う責任
17. パートナーシップで目標を達成しよう
寄付金はカカオ農家へボーナス配布、技術力向上のためのプログラムや発酵施設の提供、学校や水道設備の建設に使われています。先述した問題それぞれにフォーカスして改善できるように寄付されています。
カカオ農家の技術向上や生産環境の改善は本質的な問題に対する取り組みだと私たちは考えています。
〜 カカオトレースでできること 〜
01.トレーニングによるカカオの品質向上
カカオ・トレースは、カカオの品質にも重点を置かれています。カカオ⽣産者と連携し、環境に配慮した栽培技術や生産性向上のトレーニングなどの支援を行っています。カカオ・トレースのプログラム(教育、トレーニング、公正で品質に応じたカカオ買取価格)によってカカオ生産者の生活水準向上を目指します。