うになると、やがて、それが線で結ばれるようになります。線で結ばれた範囲が大きくなればなるほど、生物は生息しやすくなります。そのように、緑と緑が結ばれるためにも、回廊となるような緑地、丘陵地や農地、田んぼ、公園などが必要なのです。
この地域は全体で約80ヘクタールにもなるかなりの広さですが、『トトロの森』と違ってまだまだ間伐が殆どされず、陽が入らないために草が伸び放題で、人が入り込めないような場所が残っています。いくつかのNPO団体が自主的に整備や植林をしていますが、充分には追い付いていないのが実情です。
それらの地域も整備されていけば、東京や埼玉の中でも一番中心市街地に近い丘陵地「狭山湖周辺」一帯に「憩いの森」を残すことができます。そこで、賛同する有志が集ってボランティア・グループ「グリーンプラネット」を立ち上げ、「よみがえりの森プロジェクト」に取り組んでいます。
☆メンバーの一員でもある森林インストラクターの浅井氏は、中米パナマでNGO団体を設立し植林活動をしていた当時、現地の著名な新聞にその様子が掲載されたこともあります。
植林するためには、まず「苗木」を種から育てなければなりません。土地や車、器材、土を借りて、森から採取したドングリなどの「木の実」を植え付け、徐々に育てるための手はずを整えました。そうして段取りができたので、『さいたま緑の森博物館』の管理事務所が管理している土地の一部をまかせていただくことになり、活動して2年になります。
どんぐりの種が発芽し育つまでは、有志の農地で水やりをしています。 一方、管理事務所から分けていただいた苗木が30本ほどあったので、さっそく委託された荒れ地を整備し、2019年の冬にコナラとクヌギを植林しました。
あまり草が茂っていない場所を選びましたが、それでも掘り起こしてみると以前に伐採したまま、ほったらかしにされていた丸太が所々に散らばっていて、その整備がとても大変でした。
植林した若木が草に負けないよう、毎月、下刈りもしています。周りは中木が生い茂り、暗く光が届かないため、伐採して光が入るようにしています。
定期的に整備しながら、すくすくと成長しているドングリの苗などをさらに植林していく予定です。不要な雑木や灌木、笹は、伐採しないとすぐに生い茂って人が立ち入ることのできないような荒れ地になってしまいます。地道な作業ですが、年月をかけて繰り返し整備していけば、必ず、森はよみがえってくるのです。
私たちの目標は、組織をしっかりとNPO法人化し「よみがえりの森プロジェクト」を継続しながら、任された土地の自然を守っていくことです。現在、車や機材、育苗用の土や肥料、ポットなどを借りて活動していますが、みなさまからのご支援(30万円)をそれら機材の購入や維持費の一部に充て、苗床などもさらに整えて活動を継続していく予定です。
◎スケジュール
2021年6月 クラウドファンディング終了
2021年7月下旬 リターン発送
◎資金の使い道
設備費:約20万円
人件費:約2万円
リターン制作費、送料:約5万円
CAMPFIRE掲載手数料・決済手数料:約3万円
ご支援してくださった方には、お礼のメールをお送りします。また、3,000円以上のご支援をしてくださった方には、ご挨拶状と共に森林インストラクターの浅井氏が、中米パナマでの熱帯雨林視察や植林活動の経験を振り返りながら、現地で直接見てきたさまざまな動植物たちを温かいタッチでデッサンした絵をハガキサイズにコピーして厳選してお送りします。
※左の図