よみがえりの森プロジェクト

よみがえりの森プロジェクト
首都圏内の丘陵地の中で、一番中心市街地に近い狭山丘陵地、『さいたま緑の森博物館』をよみがえらせよう‼

私たちは、「よみがえりの森プロジェクト」に取り組むグリーンプラネットというグループです!

グループ代表:藤井光昭
※長年農業に携わり、土や肥料や苗に詳しい  
越谷市農政審議会会長、
越谷市農業団体連合会会長、 
八条用水路土地改良区理事長 
千疋いちご園 (senbikiichigo.iinaa.net)顧問
[森林インストラクター]浅井修三
※中米パナマや日本で20数年間、植林活動を実施

このプロジェクトは、『さいたま緑の森博物館』という地域を管理している事務所から委託された荒廃した土地を「憩いの森」にするべく、私達グリーンプラネットが無償でボランティア活動をしています。

訪れた人たちが、草木の花や実、チョウや昆虫、鳥などを観察できるようにトレイル[小道]を整備したり、花や実の成る中木も植える計画です。枯れ枝や枯葉は集めて囲いを作ると、カブトムシの幼虫も住むようになり、枯葉などは栄養豊かな堆肥に変わってくれます。長い間、放置されてきた土地は、その倍以上の期間、手間暇かけて手入れをする必要があります。

狭山湖周辺の丘陵地は、人々にとって重要な憩いの場です。首都圏ではますます宅地が増え、高速道路も建設されて土や緑が減少してきています。市街地にはなぜ、農地や田んぼ、森や公園が必要なのでしょうか?
それらによって自然の循環が保たれるからです。土があると、降った雨の水は地面に浸み込み、川に流れ込みます。川があることによって、田んぼに水をやることもできます。田んぼは水を収容し、急激な水の流れを抑えます。また、農地や公園は、台風や火事、地震の際の避難所になり、首都圏の人たちに野菜や果物、コメなどを供給することができます。

さらに重要なのは気候の緩和です。 土に代わって地面がコンクリート化すると熱が反射され、ヒートアイランド現象[気温が高くなる現象]が起きます。砂漠にいるのと同じでクーラーの熱風が加わると、夜は特に熱帯夜になります。道路や水路まで、すべてがコンクリート化してしまえば、草も生えず、小さなかわいい野花も見ることができません。
森の中に入ると夏、涼しく感じられるのは、木の中の水分が蒸発して熱を奪っていくからです。川や田んぼ、森などの風景を懐かしく感じるのは、本来、私たち人間が、自然の中から生まれてきているからなのだと思います。そう考えると、自然は宝物ではないでしょうか?

市街地の中に土や緑があると、虫が集まり、昆虫や小鳥がそれを食べ、さらに大きな猛禽類や哺乳類が来て、それを食べるという連鎖ができます。土の中では細菌が生息し、落ち葉や動物の糞、死体などを食べることで分解し、腐食して土になります。植物は、土の中の栄養分を吸収し、その大きくなった植物を動物や人間が食べます。
私たちは、そのような食物連鎖の中で生きているのです。土や緑によって、いろいろな生き物が生息することのできる、生物の多様性が大切です。

狭山湖周辺を探検してみると、バッタやカマキリ、カメムシ、ゾウムシ、テントウムシ、ムカデ、チョウなど様々な昆虫から、トカゲ、タヌキなどの動物や種々の野生の花、樹木に出会うことができます。首都圏にもこんなに生物がいるのかと驚かされます。土や緑があれば、必ず生物は現れます。

しかし、そのような場所も一か所だけとなり、だんだん縮小していったならば、生物は生息していくことが難しくなります。ベランダの鉢に土を入れても、生物が現れないのと同じです。 首都圏が市街化されていくと、その傾向になりやすいのです。

いろいろな場所で、土や緑が保たれるよ