はじめに・ご挨拶
はじめまして!群馬大学のiGEMチーム 「iGEM GUNMA」です。
iGEM(The International Genetically Engineered Machine)とは、合成生物学の発展と学部生教育の向上を目的として毎年10月頃に開かれる、合成生物学の大規模な国際学術大会です。
参加チームは遺伝子工学技術を駆使して大腸菌の遺伝子パーツを組み換え、その独創性や価値、有用性などを競い合います。
2003年にマサチューセッツ工科大学の授業の一環として始まったiGEMは2019年の大会では42カ国、353チームが参加する大きな大会となりました。2020年のコロナ禍でも、オンラインで開催されました(iGEM 公式HP参照)。
iGEM GUNMAチームは2019年大会の初参加で銅メダルを獲得しました。2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大などによりチーム内の準備が整わなかったため、参加せず静観していましたが、現在は好奇心旺盛な新メンバーを集め、金メダルを目指して活動しています。
iGEMは合成生物学の大会ですが、統計処理やHP作成など実験以外の活動も多いため生物系の知識だけではなく幅広い専門知識が必要となります。iGEM GUNMAは現在、群馬大学の化学系・生物系を学ぶ学生だけではなく、電子・情報系の学生や、医学科・保健学科の学生など、様々な背景を持った学生が協力し合っています。医理工混合チームならではの視点から問題解決に取り組んでいきます!
2019年度 iGEM大会 出典: Flickr, igemhqのアルバム
URL: https://www.flikr.com/photos/igemhq/albums/
このプロジェクトで実現したいこと
iGEMでは遺伝子工学の技術を駆使して社会問題の解決に取り組みます。
大会で受賞のためには
1.目的とした機能を果たすことのできる大腸菌の研究開発
2.世界に存在する課題を解決するプロジェクトの枠組みづくり
を行う必要があります。
私たちは群馬大学のチームとして、地域に根付いたテーマを選びました。
「温泉をより安全に!レジオネラ菌を含むバイオフィルムを分解する大腸菌」
浴槽やキッチンの排水溝にあるような、微生物によってつくられるヌルヌルした膜「バイオフィルム」を
分解できる機能をもたせた大腸菌を作製するための研究を行います。
研究室での実験だけでなく、実際に地元の温泉や銭湯でのヒアリングも行う予定です。また、合成生物学に関するアウトリーチ活動(オンラインセミナー等)も計画しています。
2019年には前橋女子高校で「遺伝子リテラシーについて」出張講義を行いました。
※今年は新型コロナウイルスの感染拡大状況によりオンラインでの実施を予定しています。
そして、研究・活動成果をiGEM 2021年10月にあるパリ大会で発表し受賞することを目指します。
この大会のチーム登録費は日本円で約50万円かかります。それに加え、実験に必要な試薬・物品の購入費や渡航費が必要となります。まずは、クラウドファンディングで4月末までにチーム登録費(約50万)と研究費(10万)が必要です。皆さまに私たちの渾身のプロジェクトを応援していただくなら今しかないと思い、登録いたしました。
プロジェクトをやろうと思った理由
「群大をもっと魅力的にしたい!」「国際的に活躍できるグンマ―を育成したい」
という先代の強い思いから、iGEM GUNMAチームは創設されました。
iGEMでは合成生物学の知識や技術はもちろん、英語力、コミュニケーション能力、マネジメント能力など幅広いスキルを身につけることができます。群馬から、そして学部の若い年次から能力や意欲を形にして国際的に発信できるよう、iGEM GUNMAを2019年に立ち上げました。
チーム運営で苦戦しましたが、銅メダルを獲得することができた初年度に学び、2020年度はチーム構成や運営方法を変えて、今後代々受け継ぐことのできる団体になるよう努力してきました。
今年度のテーマは地域に根付いたものにしようと試行錯誤を重ねた結果、温泉県とも言われる群馬県ならではのアイディアに辿り着きました!
「温泉をより安全に!レジオネラ菌を含むバイオフィルムを分解する大腸菌」
群馬県は全国でも著名な温泉地の1つです。温泉設備には、掛け流し式と循環式の2つがあり、このうち循環式は限りある温泉資源を節約するために使われています。
しかし、循環の過程でレジオネラ菌が繁殖することがあります。レジオネラ菌は重い肺炎などを引き起こすものです。対策として塩素系薬剤などが投入されていますが、細菌はヌルヌルした膜「バイオフィル
ム」を盾にして身を守るためレジオネラ菌の対策は難しいものとなっています。
私たちはこのバイオフィルムを分解することで、温泉でのレジオネラ菌による被害を減らしたいと考えています。具体的には、大腸菌を使ってバイオフィルムを分解する酵素を作製し、塩素系薬剤による殺菌効果を上げることを目標としています。
温泉以外にも医療現場でのバイオフィルム対策に応用することも期待されます。
これまでの活動
2019年度の活動
2019年度のテーマは、「自滅する大腸菌」でした。初参加で銅メダルを獲得しました。詳しくはiGEM GUNMA公式HP、wiki(iGEM出場テーマに関する要旨や実験過程などをまとめた英語ウェブページ)をご覧ください。
2020年度の活動
2020年度は、新チームを結成し、2021年度大会への出場を目指して活動しています。
春 前年度からの引き継ぎ、練習実験、テーマ決め等を行いました。
夏 早稲田大学主催の “iGEM Meet up”と呼ばれるiGEM参加チーム交流会に参加、群馬大学チームもプレゼンテーションを行いました。
秋 勉強会、練習実験を複数回にわたり行いました。
冬 他大学と6チーム合同のミーティングを主催しました。また、今回取り組むテーマを決定しました。
またこの他にも、オンラインでのミーティングを週に1回行うなど、チーム一丸となって継続的に活動に取り組んでいます。
資金の使い道
iGEMに出場するためにはまず団体の参加登録費として4月末までに約50万円が必要となります。この登録費と研究費の一部をご支援いただきたく、クラウドファンディングにチャレンジしました。予定より多くのご支援をいただけた場合など支援金に余裕ができた際には実験費用や渡航費に回させていただく可能性があります。
クラウドファンディングへの挑戦はiGEM GUNMAにとって非常に重要な第一歩になります!ご支援どうぞよろしくお願いいたします。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
実施スケジュール
3月 クラウドファンディング開始
4月 クラウドファンディング公開終了、チーム登録費支払い
4月~9月 大腸菌の遺伝子組み換え実験を行う、チームwikiの作成
7月~9月 発表スライド、ポス
ター作成
10月 パリでGiant Jamboree(発表会・交流会)に参加
※感染症の状況次第ではオンライン参加になる可能性がある
11月以降 クラウドファンディングのお礼を発送
*配布するリターン(報告書等を含む)の著作権はiGEM GUNMAチームに帰属します。再配布等はご遠慮いただけますようお願い申し上げます。
その他、twitterでの情報発信など広報活動を随時行っています。
また、学外での地域貢献活動を実施予定です(地元の温泉や銭湯でのヒアリング、メンバーの出身高校への出張講話などを計画中)。
最後に
コロナにも負けず、粘り強く大会に向けて研究活動を続けていきます。
ぜひ、大会参加の第一歩となるチーム登録のためのご協力をよろしくお願いいたします!
群馬出身のみなさま、群大の先輩方、群馬に住んだことのある方、群馬という名前を聞いたことのある方!!
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SNS・ウェブサイト
iGEM, iGEM GUNMAについてもっと知りたいという方は、iGEM HP、当チームHPをご覧ください。また、twitterでは日頃の活動や研究について随時情報発信しています。
iGEM HP(英語) https://igem.org/Main_Page
iGEM群馬大学チームHP https://sites.google.com/gunma-u.ac.jp/igem-gunma
iGEM群馬大学チームtwitter @iGEM_Gunma