<はじめにご挨拶>
初めまして、新潟県糸魚川市にある長者温泉ゆとり館を運営しております
屋村(夫婦)です。
私たちは東京から糸魚川に移住し、
2018年の春からこの温泉宿を引き継いで、地元の方々と一緒に運営しております。
〈長者温泉ゆとり館〉
長者温泉ゆとり館はとても小さな茅葺屋根の温泉宿です。
作られたのは平成7年。
そこから23年間1つの小さな集落で運営する「集落経営」という方法で守られてきました。
代々館長を務めてきた人も、受付をする人も、料理する人もみんながこの集落の住民で、
訪れた人が自然とこの地に溶け込めるようなそんなあったかいおもてなしが人気の宿でした。
集落のど真ん中に位置し、地域の人々の暮らしを感じる集落宿。
ここに特別なものは何もありません。
とても小さな宿、とても小さな温泉です。
一つの集落で守られてきた、そんな歴史がただただ貴重で、他にはない特別な魅力に溢れていました。
そんな宿に私たちはどっぷり惹かれていきました。
〈引き継いだ経緯〉
開始から23年が経つ頃に、ゆとり館がある集落も高齢化が進み次の担い手を探すことになりました。
そんなとき同じ地区に移住し、すぐにこの温泉宿に惹かれていた私たちは絶対になくしてはいけない場所だ、と手を挙げ、引き継がせていただくことになりました。
ここを23年間守り続けてきた集落のおじいちゃんおばぁちゃんは口をそろえてこう言います。
「この宿がなかったらとっくにこの集落はなくなっていた」と。
この長者温泉ゆとり館を守ることは
この地域を、この地域に根付いているものを守ること。
私たちはこの地で暮らす人たちにたくさんのことを教わり、助けられてきました。
その人たちの意思や思いも受け継ぎ、これからも絶やすことなく守り続けていきたいと思っています。
この場所は特別な観光地ではありません。
暮らしの時間がゆったりと流れています。
訪れれば訪れるほど魅力を感じられるそんな場所です。
<長者温泉ゆとり館がある木浦地域の特徴と日常>
海側にある集落3つと山側にある集落2つで成り立つ木浦地域(このうらちいき)は珍しいほど短い谷の中にあります。
海から山までは約3キロ、車で5分程度しかかかりません。
それでも、海側の集落では降っていなかった雪が山側の集落につくと積もっていることがよくあるほど景色が変わります。
この約3キロの狭い地域は海と山の両方を感じながら暮らすことができ、
海では魚が採れ、山では山菜や畑の新鮮な野菜が採れる、
日々の遊びも、海水浴や川遊び、魚釣りをしたり。山に山菜を取りに行ったり、かんじきを履いて雪道トレッキングをしてみたり。
かなりダイナミックに遊べます。
近所に住むおじいちゃんおばあちゃんからは魚のさばき方から山菜の調理方法、草刈や雪かきなどの暮らしの知恵をいつでも教わることができます。
この場所は、ちょうどよい山暮らし、ちょうどよい海暮らしを、
たった3キロの間で体験できる絶好の場所で、
我々夫婦は「贅沢な谷だね」なんてよく話しています。
こんな恵まれた暮らしや地域の日々をたくさんの人と共有していきたい。
一度の観光に来るのではなく、何度も暮らすように遊びに来てほしい。
私たちが感動したこの地域の恵みを皆さんにも感じてほしい。
そんな思いで今回プランを考えました。
皆さまぜひ応援頂けたら嬉しいです。
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〖リターン内容〗
【定額制宿泊プラン】
素泊まりで年間12泊できる宿泊権利です。(期間2021年4月