した。
待ちに待った「日本初のキヌアビール」が出来上がり、試飲会でみんなで飲んだその味はどうだったのか? 実は、マズくなかったのです。いや、美味しかったのです。ただ、それは作り手が気を使ってくれて、ホップの味を強く出してくれたため、キヌアの味がほとんどしなかったのです。それはそれでビールの味は格別で、イベントは大いに盛り上がり「次をまた作ろう!」となりました。
◆2軒目のブルワリー(委託醸造所)
再度、次のキヌアビールに向けてその都内のブルワリーにお願いに行くと、スケジュールがいっぱいで予定が組めないということ。代わりに前回作った際のレジピを気持ちよく渡してくれました。それを持ってまた協力してくれるブルワリー探し。何件か問い合わせをし、そこで快諾してくれたのが神奈川県相模原市のブルワリー。そう、今回と同じJazz Brewing Fujinoさんでした。
Jazzさんは私たちのわがままを聞いてくれて、「精白前」と「精白後」の2種類のビールを醸造してくれました。そこで人気があり選ばれたのが、「精白前」を使ったキヌア感ばっちりの苦味のあるビールだったのです。そして、次また作ってもらうことがあれば、この苦味があるのを更にもっと美味しくしてもらおう!となったのです。
◆新型コロナウイルスと闘うマイクロ・ブルワリー
昨年からの新型コロナウイルスの感染拡大によって、全国の飲食店や卸業者さんは大打撃を受けています。その影響は、全国の小さなクラフトビールブルワリーも同様で、Jazz Brewing Fujino さんも例外ではなく、売り上げが減少し打撃を受けていました。
私たちは仲間と相談し、これまで自分たちの想いに付き合ってきてくれたJazz さんに、今度は恩返しする番ではないか⁉︎ キヌアビールプロジェクトを通して、売り上げに少しでも貢献しようではないか、となったのです。
【国産キヌアビールの醸造・販売】
〒252-0181
神奈川県相模原市緑区佐野川659-3
Jazz Brewing Fujino
代表 山口解
発泡酒製造免許取得 2018年3月1日
販売許可番号 ボ 0095457号
https://www.jazzbrewing.fun/
◆デザイナーさんも初挑戦!
前にちょっと書きましたが、今回のビールラベルとコースター、チラシは全て、デザインを障害者就労継続支援A型事業所に務める方にお願いしました。これまでこのような経験はなかったそうですが、本当にいろいろなアイデアを出してくれて、私たちの思いを実現してくれました。
QuinoaのQと、私たちのキヌアが取れた山梨の富士山が描かれ、一同本当に気に入っています。私たちは今後も障害者就労支援A型の皆さんと、更に多くのコラボレーションをしていきたいと考えています。
株式会社あしか(障害者就労継続支援A型事業所)
「障がいを抱えていても社会に対して積極的に生きたい」「病院や施設ではなく一般の社会で普通に暮らしていきたい」(HPより)という利用者の思いを汲み取り立ち上げた会社です。
http://ashica.net/
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回のキヌアビールは市販のビールや他のクラフトビールに比べ決してお手頃とは言えませんが、特別な思いが入ったビールです。日本では珍しく、なかなか手に入らない国産キヌア使い、その特徴である独特の苦味と合わさったホップとのコラボが楽しめます。日本初の国産「キヌア」ビールを片手に、ちょっと贅沢な気分を味わいながら