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こんにちは!「Tenmo(テンモ)コーヒーカップ」の創設者のTomです。
私は、コーヒーとお茶の愛好家です。とある日、コーヒー好きの僕は偶然お茶を飲むための「建盞(けんさん)茶碗」でコーヒーを飲んでみたところ、その優しくて厚い茶碗の手触り、香りがとてもコーヒーの風味に合うと感じました。これが「Tenmoコーヒーカップ」のアイディアが生まれるきっかけとなりました。
東方の陶磁器は世界的に有名であり、いろんな分野で応用されていますが、建盞はその独特性と製作難度により、コーヒーカップの形にするのは難しいとされています。
それに挑戦するため、私は「Tenmoコーヒーカップ」を制作する旅に出ました。
建盞は唐宋時代に福建省で発明されました。建盞が太陽の下で色が変化し「碗の中の宇宙」のような景色を偶然発見しました。このような変化を「窯変」と呼びます。
その後、日本の遣唐使が建盞を日本に持ち帰り、それを「天目」と名付けました。窯変した建盞も「曜変天目」と呼ばれました。現在、宋朝の曜変天目建盞茶碗は世界で3つしか存在しません。すべてが日本の博物館に保管され、国宝と指定されています。
茶道のために生まれた建盞は、その時代の概念に合わず、技術が継がれずに一度役目を終えました。
1970年代、清華大学美術学院と福建省の職人が力を合わせて再度研究され、この素晴らしい工芸技術が再現されました。
建盞の不思議な光。
小さいカップなのに、人間にとっては大きな奇跡。人と地球も、地球と宇宙も、同じような奇跡的な関係。建盞のその言葉にできない美しさは、宇宙と同じものです。
「Tenmo」のプロジェクトを考え始めた時、最初に考え出したのは「星空カップ」です。小さな日常と広い世界をつなぐ、独特な「カップの中の宇宙」を構築します。
それとほぼ同時に「深淵カップ」のアイディアが頭の中に浮かびました。
星空にはきれいな星だけでなく、深淵のように奥深くて静寂な力も宿っている。光と闇は互いに通ずるものがあり、不可欠だと思いました。
星空カップは、色と光を重視し、煌く素敵な星空の中の予想できない光と影の変化を。
深淵カップは斑紋の明暗を分けて、宇宙の闇に隠れて流れる力を。
コーヒーやお茶等を飲むときは心が落ち着きます。私は時々カップの底を見て、何も考えずにただぼんやりとします。忙しい時間の中の「休憩」は人の心を整えます。
「Tenmo」でお茶やコーヒーを飲み終わり、カップの底を見た後はより深い「カップの中の宇宙」に没入することができます。
建盞は、落ち着いた色と独特な斑紋を持っています。その他にも、水質を軟化し、独特な風味をコーヒーやお茶に加える効果もあります。その独特な粘土と釉薬は建盞の特徴のひとつです。
福建省は山岳地帯にあり、海に面しています。鉄を多く含んだ粘土は、福建省の複雑な地理環境により誕生し、ユニークな建盞を生みました。
しっかりとした建盞釉薬には、Fe2O3(酸化鉄)の含量が15%を超えます。
このような成分により、建盞に磁石がくっつきます。市販でよくある陶磁器とは大きく異なります。
建盞は、土と火の窯変芸術です。その予想できない斑紋と色変化のカギとなるのは、鉄を多く含んだ粘土です。
鉄元素の性質により、建盞を焼成するには、酸化鉄の反応に適した特定の温度区間(1300℃-1400℃)環境を作らなければなりません。
焼成温度と冷却温度を変えることで、異なる斑紋や色を建盞に与えてくれます。銀色、青色、紫色、金色など、焼きあ