camp-fire.jp
コロナで苦しむアエタ族に食べ物を届けたい!
3 ~ 4 分
はじめに
はじめまして、HADFAFI JAPANと申します。私たちは、中京大学楠美ゼミの学生が中心に活動しているNPOです。
HADFAFI JAPANは、フィリピンのアエタ族等の一部地域の貧困支援活動をしています。これまで、アエタ族の村に井戸の建設や、竹の植林といった支援活動を行ってきました。また、毎年のようにスタディーツアーを行い、アエタ族の人々と交流をしてきました。
私たちの活動は、主に現地のHADFAFIという大きなNPOと連携して行っています。HADFAFIは現地事情に精通し、長い間アエタ族他の支援をしてきたNPOです。ですが、資金難のため活動は年々縮小せざるを得ない状況にあります。HADFAFIの人たちの善意を無駄にせず、アエタ族の貧困問題を支援するため、私たちはHADFAFIの日本支部のような組織を自発的に結成し、直接・間接的にフィリピンの貧困支援に取り組んでおります。
井戸を掘っている様子
竹の植林の様子竹の植林の様子HADFAFI JAPANの詳しい活動はこちら→
(https://hadfafijp.amebaownd.com)
HADFAFIの詳しい活動はこちら→
(https://www.facebook.com/profile.php?id=100012190960421)
貧困に苦しむアエタ族
ピナトゥボ山の位置関係
アエタ族はフィリピンのルソン島の山奥に住む先住民族で、フィリピンで最も古い民族と言われています。彼らは、基本的には畑を耕したり家畜を育てたりして暮らしていました。しかし、1991年にピナトゥボ山が噴火したことによって、周囲の環境が変化し、アエタ族の自給自足の生活は立ち行かなくなってしまいました。
ピナトゥボ山ピナトゥボ山(Wikipediaより)
1991年のピナトゥボ山噴火の様子(Wikipediaより) これらの影響は、食べ盛りの子供たちにも及んでいました。私たちが現地に行ったときにも、アエタ族の子供たちはおなかをすかせた様子でした。そこで、私たちのご飯を子供たちに分けてあげると素敵な笑顔でとても喜んでくれました。食事1つとっても、私たちの当たり前の暮らしとは別世界なのです。
コロナの影響
山奥に住んでいるアエタ族は、コロナによって今までよりも食糧不足が深刻になっています。
フィリピンでは、コロナが深刻になってきた4月に、国全域で外出制限や移動規制が敷かれました。それによって、第一に周辺域全体での食糧の流通量が限られるようになりました。第二にアエタ族は町へ出ることが難しくなりました。総じてアエタ族は、食糧を手に入れるための交易をすることが難しくなりました。そのため彼らは畑の野菜や家畜だけで生活しなければならない状況にあります。元々、火山の噴火の影響で土壌の質が悪かった事情もあり、十分に交易ができない現在、食糧不足はより深刻になっています。
現在、フィリピンの国全体としては部分的に外出制限や移動規制が緩和されてきていますが、彼らは今も町に出ることが難しい状態です。コロナの影響によって、今後しばらくは特に厳しい生活が続くことでしょう。
現地からのメッセージ
11月下旬、私たちは、フィリピンにいるHADFAFIの関係者からメールをいただきました。そこからは、アエタ族の苦しい状況が伝わってきました。以下が送られてきたメールを翻訳したものです。
「幸運にも、現時点でアエタ族にコロナの感染者は