子ども達の学ぶ機会を奪わない社会の実現にご支援ください。


毎年変わる奨学金制度や高校生に対する支援策など、新しい情報が増えるたびに高校の先生の負担も増えています。高校の先生が本来の仕事である教育活動に専念できるよう、高校の先生の負担軽減に取り組みます。

ヘルプデスク(相談窓口)
まず、奨学金制度や各支援制度の内容のほか、指導している生徒さんが利用できる支援制度に関する質問を随時受け付け、各高校の進路指導の先生やクラス担任の先生のサポートを行います。

支援情報の提供
授業の準備や担任業務など、忙しい先生に代わり奨学金に関する情報や県内の高校生が利用できる支援情報を収集し、情報を提供します。

情報の共有・連携
また、当センターで対応した生徒さんの情報を所属する高校の進路指導の先生や担任の先生と共有し、連携して支援を行います。
行政・高等教育機関・他の支援団体と連携して支援を行います

一般的に進学を考える際のポイントは学力と進学資金の2つですが、困窮世帯の子ども達の場合は生活について考えなければなりません。彼らの中には学費が足りなくて進学できないのではなく、家族の生活を支えるために進学できない子ども達がいるのです。

そこで当センターでは、行政・高等教育機関・他の支援団体と連携し学力面・資金面・生活面のそれぞれに対し、各支援団体が各々の持ち前を活かした総合的な支援を目指します。
高校生のメッセージ(令和元年度沖縄子ども調査 高校生調査報告書より抜粋)

私は母子家庭で育ち、きょうだいもいます。母は私が幼いころから昼夜問わず働いて必死に育ててくれました。ですが、普通の人以上に身を粉にして働いているはずなのに、家計は苦しいです。母子手当やバスの定期の支援も受けることができ、非常に助かっています。そんな中、母は、病気にかかってしまいました。そのため、夢をあきらめ、高校卒業後、働くことも視野に入れています。私のような思いをしている人が、もっと苦しい、悔しい思いをしている人が、たくさんいます。夢のある人たちを、それを支える親たちを、もっと何かしらの形で支援していただけないでしょうか。私は、変わることを願っています。

自分が進学するとして、その負担が親を苦しませないかが不安です。親がどんなに大丈夫といっても、仕事に加え、アルバイトまでしている現状から申し訳なく思っています。とても不安です。

親の収入とかで、その子の学力が決まらないでほしい。どんな子でも自分が頑張れば何でもできるという希望と環境を整えてほしい。家で勉強しづらい人でも集中して勉強できる自習室みたいなところがもっと増えるといいなと思います。
保護者のメッセージ(令和元年度沖縄子ども調査 高校生調査報告書より抜粋)

沖縄はとにかく収入が低い。県民がもう少し豊かになれば子どもたちの未来も変わってくると思う。今、子どもたちに何ができるか、少しでも多くの教育を受けさせる事だと思います。それには、とにかくお金、お金がかかるんです。でも、沖縄は給料が安いんです。命を削って昼も夜も働くしかないと思います。そのうち、体を壊します。そうすると働けなくなり、いい教育が受けられなくなります。それをどうにかしてほしい。

高校2年生の娘は「大学希望」の夢をもってるので是非できるのであればかなえてあげたい。しかし経済的に苦しいことを娘に伝え、やる気のつぼみをつんでいたかのように思います。本人は「アルバイトでかせいで大学行くんだ」と夢をあきらめないでいます。でも我が家は苦しいのでアルバイトで貯めたお金も生活費にあてたりして悲しい現実です。娘の「夢」に行政の力をかしていただけ