神戸からニューノーマルな福祉を。地域を結ぶ「共生型図書館」デイサービスをつくる

神戸からニューノーマルな福祉を。地域を結ぶ「共生型図書館」デイサービスをつくる
テーマは「もっとつながる地域の居場所」。認定NPO法人ぱれっとのデイサービスを、地域の方にも気軽にご利用いただける「図書館」としてリノベーションします。コロナを乗り越える新しい福祉の形を、神戸から発信していきます。


神戸市西区の認定NPO法人ぱれっと・デイサービス事業所の川田と申します。
この度は、私たちのプロジェクトをご覧頂きありがとうございます。

私たちは、高齢・障がいに関わらず、誰もが住み慣れた場所で豊かな生活をいつまでも送れる社会を目指して、福祉に関する事業を包括的に行っている、神戸市の認定NPO法人です。
(昨年は、就労B型事業所の竹プロジェクトへのご支援ありがとうございました!)

今年は春先から新型コロナの対策で、移動支援やデイサービスのご利用自粛、イベントの中止など難しい状況が続いていますが、利用者さんやご家族さんにも助けられ、なんとか運営を続けております。

もちろん、このコロナ禍においても、利用者の皆様の生活が止まるわけではありません。
むしろこんなときだからこそ、ぱれっとにできることがあるはず。
そんな思いで今回の「共生型図書館デイサービス」プロジェクトを立ち上げました。
「共生型図書館デイサービス」

テーマは「もっとつながる地域の居場所」。
地域の方にも気軽にご利用いただける「図書館」を目指しています。

「本」を媒介にして、デイサービスの利用者さん同士や職員のみならず、地域の方もつながる。そんな空間をつくりたいと思っています。

▲図鑑、絵本、小説、美術書…様々な本を集めます。

▲利用者さんや職員で、毎月「司書」担当を決めて、「今月の棚」を作ります。「お気に入りの本を集めた棚」を通して、その人のキャラクターや考えてを知ることができます。

▲新型コロナ対策として、天気の良い日は事業所前の駐車場で「青空図書館」も開催予定!このための「移動式本棚」も作ります。

▲「豆本(ミニチュアブック)」づくりワークショップを開催予定!

▲設計・開発は、国立明石工業高等専門学校の石井君をはじめ、大塚研究室所属の学生さんにご協力いただいています。2020年12月現在、ひとまず試作の本棚を設置中。

▲職員がお気に入りの一冊を紹介する「ぱれっとラジオ」も、先行して配信中。バックグラウンド再生ができるの、ぜひぜひお聴きください。
(もちろん無料! 再生はこちら▶ https://note.com/npopallet )

新型コロナ感染症収束後には、カフェも設置予定。皆様お気軽にお越しください。

プロジェクトを立ち上げた背景

ぱれっとのデイサービスは、介護保険のデイサービス(通所介護)事業所として、2006年4月にスタートしました。

デイサービス(通所介護)とは、身体機能の低下を防ぐために活動したり、社会的な孤独や認知症を予防のために相互交流を行うサービスです。

「介護保険のデイサービス」と聞くと、「お年寄りがたくさん集まっている場所」というイメージを持たれるかもしれません。
でも、ぱれっとのデイサービスを利用されているのは、50・60代の方がほとんど(最高齢の方で72歳)で、とても「若い」デイサービスなんです。

実は、40歳~64歳の方であっても、脳血管疾患や関節リウマチといった16種類の特定疾病を患い介護が必要な状態になると、基本的に介護保険によるサービスを受けることになるのです。
(65歳以上で介護保険のサービスを利用されている方が「1号保険者」と呼ばれるのに対し、40~64歳の比較的若い方は「2号保険者」と呼ばれています)。

最近でこそ、そういった二号保険者の方を主な対象とした、身体機能の