石垣島から世界へ届け!〜日本最南端マーチングバンド「レインボー」の未来のために〜

舞台「さいたまスーパーアリーナ」での演奏演舞に、父母会のみならず地域も大いに沸きました。

演奏しながらの統率された動き。
華麗な演舞で所狭しと駆け回る。
こんなイカしたマーチングバンドが、日本の南の小さな島に存在していることを皆さんはご存じでしたでしょうか?

コロナウイルスによる活動休止

2020年、レインボー創立30周年の幕開け。
節目の年に全国大会で金賞をとれたら最高!その想いを胸に1年が始まりました。

しかし、世間では新型コロナウイルスが流行し、この小さな島にも影響が及びました。
4月から学校が休校。もちろん練習はできず、待ち望んだ新学期が始まっても、部活再開にはしばらく時間を要しました。

「いつになったらみんな揃って練習ができるのだろう」

数ヶ月前までは当たり前だった日常。それが、意図せずあっという間に変わってしまいました。先が見えない日々。子どもたちは不安の中、またみんなで練習できる、そう信じていました。

そして、ついに練習が再開されました。
待ちに待った練習再開

音楽を奏でること、音楽に合わせて舞えること、揃って練習できること。
「演奏できることが嬉しい!みんなと一緒だと楽しい!」
そう話す子どもたちの笑顔と喜びを私たちは忘れません。

ドリルの確認

ビデオ審査ではありますが、県大会、全国大会の開催も決まり、子どもたちも目標を持って練習に励む事ができました。

ただし、小さな島なので、都心に比べ医療体制は脆弱です。協会のガイドライン等を参考にしながら、最大限の感染症対策のもと練習を重ねてきました。
今年度の活動

例年5月に新規メンバー勧誘を目的として開催しているファーストミニコンサートは中止となってしまいました。

ファーストミニコンサート(2019)

また、地域のお祭りである豊年祭での奉納演奏も中止となり、資金造成の出店も取り止めとなりました。

豊年祭での出店豊年祭での出店(2019)

さらに、最大のPRイベントでもある石垣島まつりでのパレードまでも中止となってしまいました。

石垣島まつり市民パレード(2019)

そして迎えた県大会「第33回マーチングインオキナワ2020」は、新型コロナの影響により関係者のみによるビデオ審査となりました。
今年度はカンムリワシをテーマにした「Eagle~海の向こうへ~」
自然豊かな石垣島に産まれ、幾多の苦難を乗り越えて旅立っていくカンムリワシの姿は、コロナ禍において様々な制限を乗り越えて練習に励んできた子たちそのもの。
迫真の演奏演舞はベストパフォーマンス賞を受賞し2年連続の全国大会推薦をいただきました。
2020テーマ「Eagle ~海の向こうへ~」

12月には昨年度の全国大会出場に際し、資金造成演奏会の場をご提供いただいた県立八重山病院にて、新型コロナウイルス感染症と奮闘する医療従事者の方々への感謝と恩(音)返しの演奏を行いました。

医療従事者への感謝の演奏

医療従事者からの「元気と勇気を貰った」の言葉に、音楽と子どもたちが持つ可能性を大いに感じました。

また、地元のイベント業者がコロナ禍で舞台に立てないパフォーマーへの機会提供として企画したオンラインイベント「イシガキスタイル」へのビデオ出演。さらには指導者の縁で、沖縄本島で開催された年末のカウントダウンイベント「Smile Count Down Live in OKINAWA 2020-2021」へのビデオ出演が実現し、コロナ禍での活動に希望の光を照らしてくれました。
プロジェクトをやろうと思った理由