はじめに
こんにちは。保護ねこ施設のティアハイム小学校です。
私たちは愛護センターからの引き出しではなく、民間からの猫の受け入れに特化した保護猫シェルターです。行き場を無くした猫たちにのびのびと健康的に過ごしてもらい、新しい「ずっとのおうち」へと繋げる活動を行っています。
2019年7月の開校後、コロナ禍に見舞われながらもご賛同者の皆様からの「お買い物での保護活動参加」に支えられ、活動3年目を迎えております。
保護猫のためのコラボプロジェクト!
保護ねこ活動を継続していくためには、運転資金を稼ぐ必要があります。
そのための今回からの新たな挑戦が、このコラボプロジェクトです。
毎回ご賛同いただける企業やお店にコラボ協力をお願いしてリターン品をご用意し、保護ねこ活動の資金集めを目的とした継続的シリーズとして考えています。今回、地元岡山県の丸本酒造様のご協力をいただき、第一弾を迎えることができました。
猫を愛する皆さん、美味しい岡山県のお酒やお米を購入して、保護猫たちを支援していただけませんか。皆さんのおかげで幸せになった猫に思いを馳せながら飲む一杯、食べる一膳は、きっと格別のものとなるはずです。
──ティアハイム小学校から猫3匹をお迎えくださった方が、造り酒屋さんだった。
そんな猫が紡いだご縁から、このプロジェクトは始まりました。
『丸本酒造』さんは、慶応三年(江戸時代)から続く造り酒屋。現在は6代目当主の丸本仁一郎さんが、伝統をまもりながらも革新的な挑戦を続け、今なお日本酒の深みを追求し続けています。
自社田んぼを持ち、米作り一体の酒造りをする丸本酒造さん
丸本酒造さんのお酒は、酒造好適米「山田錦」というお米で造られます。酒好きな方なら耳に覚えがあるでしょう。贅沢かつ究極の超高級米と言えます。
通常、原料米は業者から仕入れます。しかしそれでは、様々な田んぼからのブレンド米となってしまう……当時23歳、当主就任まもない丸本さんは、米に対する信頼と納得のため、そして最高の日本酒のため、山田錦の自家栽培を始めました。自社農園の作物でお酒を造る。ワイナリーでは普通のことですが、日本酒ではあまり例のない試みでした。
2003年、全国で初の酒米農業特区に。有機認証を取得した圃場も持ち、オーガニック酒の醸造もされています。
辿り着いた「三黄」農法。蔵人目線の納得のいく酒米に
丸本さんが中でも特にこだわっているのが、三黄(さんおう)という栽培方法。田植えから収穫までに敢えて三回痩せさせる(三回黄色くなる)ことで、稲の生命力を最大限に引き出す方法です。この三黄作りによって、葉や茎に余計な養分がまわらず、稲の実、すなわち米に養分が集中します。
また、酒造りに必要な「麹米用」と「掛米用」の目的別の栽培も、酒造の米造り特有の工夫です。土壌を分析して、圃場のもつ個性を活かした土壌改良を施し、目的別の栽培をされています。農水省のガイドラインに則った「特別栽培米 山田錦」でもあり、ご当主の探求心と情熱が生んだ、文字通りプレミアムな米です。
2007年、2009年には3つのオーガニック(有機栽培)認証も取得。オーガニックでのお酒造りにも取り組まれています。
「天文のまち」の美味しい水
丸本酒造さんが酒蔵を構えるのは、岡山県浅口市。
「天文のまち」をキャッチコピーとする浅口市には、国内最大級の188cm反射望遠鏡と、東アジア最大の3.8m反射望遠鏡があります。
天文台はすごいけど、お酒とは関係なさそうな……いいえ! 実は密接な関係があり