馬と人が一体となって里山再生の輪を広げ、日本第二の湖・霞ヶ浦を再生に導く

馬と人が一体となって里山再生の輪を広げ、日本第二の湖・霞ヶ浦を再生に導く
日本で2番目に大きい湖、霞ヶ浦の再生に向け、広大な流域全体を覆う水源地里山の再生を馬と共に展開します。馬による踏み耕で湿地や水田を再生。輸入飼料に頼らず耕作放棄地や森林を手入れして飼葉を集め、馬糞は堆肥に、湖の富栄養化を防ぐ循環を創ります。里山に生きる馬と触れ合うイベント等で過疎地域を活性化します。

馬から広がる繋がりで里山に生物多様性を取り戻し、霞ヶ浦の再生を目指します!

私たちは、霞ヶ浦再生の輪をさらに広げるために、プロジェクトの一員として馬を迎え入れようと、このクラウドファンディングに挑戦することにしました。

馬と霞ヶ浦の再生が、どうして繋がるの?

皆さんはきっと不思議に思われるでしょう。でも、今の霞ヶ浦の危機的な状況を改善するには、馬と人との協働が不可欠なのです。

広大な霞ヶ浦流域がプロジェクトの舞台です!

はじめまして!アサザ基金の代表理事の飯島博と申します!
特定非営利活動法人アサザ基金は、霞ヶ浦の再生を目指して1999年に設立されました。以来、20年以上にわたり、霞ヶ浦の広大な流域(2200㎢)を覆う取り組みを実現するために、私たちは様々な人々や組織との繋がりを作りながら、取り組みの輪を広げて来ました。これまでに流域の200以上の学校、延べ34万人の市民に参加いただいています。今回は、この取り組みの輪をさらに広げ、霞ヶ浦再生を前に進めるために、クラウドファンディングの提案をさせていただきました。

水源地が次々と失われ危機的状況にある霞ヶ浦

霞ヶ浦流域では、流域各地の水源地が次々と荒廃して、湖の環境に重大な影響を及ぼし始めています。霞ヶ浦の水源地は、谷津田と呼ばれる細く枝分かれした谷間にある田んぼです。田んぼでの米作りは古くから行われ、その水源は谷を囲む森林です。霞ヶ浦流域には谷津田が数多くありますが、今その大半が耕作放棄され荒れ放題になってしまい、霞ヶ浦の水源地としての機能を失いつつあるのです。

私たちのプロジェクトで再生した谷津田

時代の流れの中で忘れられていった水源地の大切さ、そこから生まれる豊かさ。

荒廃の原因は、谷津田が谷間にあって田んぼが小さく、ドロ深くて機械化や大規模化が進む現代農業の流れから外れていたことがあります。谷津田の多くは、国の減反政策もあって早くから耕作放棄されてしまったのです。そのため、谷津田の多くは、荒廃し藪になってしまい、かつて見られたメダカや蛍、トンボなどの生き物の多くが姿を消し、湧き水も減ってしまいました。谷津田は生物多様性の宝庫でした。

耕作放棄された谷津田

見捨てられた水源地を再生する取り組みにも限界が、そこで里山に昔いた馬に着目。

このまま水源地谷津田の荒廃を放置すれば、霞ヶ浦の環境が悪化していく一方です。そこで、私たちは2004年から、地域住民や学校、企業、行政などと協働で、谷津田の再生事業に取り組んできました。これまでに、10ヶ所以上の谷津田で活動を行って来ましたが、荒廃している谷津田はまだ数多くあります。これまで主に人力で行ってきた再生作業だけでは限界があります。そこで、かつて農村で人々と共に働いていた馬に着目したのです。

細かく枝分かれした水源地谷津田

馬たちが歩いて田んぼに戻す、踏み耕で水源地を再生!

私たちが、馬たちにお願いしたい谷津田の再生作業の一つは、踏み耕というものです。馬たちに、草ぼうぼうになってしまった田んぼに入ってもらい、草を食べてもらったり、足で草を踏んで泥の中に埋め込んでもらったりして、段々と田んぼの状態に戻していってもらう作業です。それ以外にも、谷津田の周りの森も手入れがされず藪になっているので、茂り過ぎた下草も馬に食べてもらいます。

まず人が歩いて田んぼに戻してみました。これなら行けるぞ!

実は、この踏み耕を、私たちはすでに試してきました。そして、実際に荒地を田んぼに戻して、米を作ることも成功しています。ただし、踏