んで耕したのは、馬ではなく、ボランティアの人達です。ボランティアの人達が毎回何十人も田んぼに入って田んぼに戻してくれました。ボランティアの作業は、毎日できません、でも馬なら毎日のようにやってくれます。踏み耕は、もともと馬や牛によって行われていた伝統農法です。馬が来てくれたら、もっと多くの水源地を再生することができます!
踏み耕をして谷津田を再生する中学生たち
私たちが、このプロジェクトで実現したいことは、
里山に生きる馬から生まれる繋がりの輪を流域全体の水源地へと広げ、霞ヶ浦を再生に導くことです。
今回の取り組みを、将来的には流域各地に広がる水源地再生の広域展開へと繋げ、さらには、霞ヶ浦の水質改善や自然再生を実現する目標を掲げています。日本を代表する湖、霞ヶ浦の再生を実現することは決して簡単なことではありません。しかし、再生に向けて諦めずに地道に歩を進めていくことは、地球環境の改善に向けた希望や展望を示すことにもなると思います。
皆様から私たちの霞ヶ浦再生への歩みに応援を頂ければ幸いです。よろしくお願いします。
【霞ヶ浦の水は、流域に数多くある水源地の里山で生まれます。そこにはかつて里山の生態系の一員としての馬や牛がいました。】霞ヶ浦の湖面を彩るアサザの花
【馬から広がる新たな循環で、霞ヶ浦を水質改善へ!】
●輸入飼料依存が、霞ヶ浦の水質汚濁の原因の一つに。
霞ヶ浦の水質汚濁の原因の一つに、流域外からのリンや窒素などの栄養分の流入があります。化学肥料と共に、海外から輸入されている家畜用飼料も、汚濁原因になっています。流域に外部から入って来た栄養分が霞ヶ浦に集まり蓄積することで、今日の水質汚濁が起きているのです。
循環型に変えていかなければ水質は改善しない。
このような流域外からの栄養分の流入を、流域内で循環する形に変えていかなければなりません。そのような循環を作るモデルを、里山への馬導入によって実現していきます。放牧によって耕作放棄地や森林の草を食べてもらい荒廃を防ぎ、里山の水源地機能や美しい景観、フクロウなど生物多様性を保全します。
私たちのプロジェクトで再生した雑木林
手入れがされず薮化した雑木林
手入れをすると様々な草花が蘇る。
「私たちは馬に輸入飼料を使いません」
今霞ヶ浦流域では、耕作放棄地が増え続けています。これらの耕作放棄地を活用すれば、馬の飼料を十分に確保でき、同時に、耕作放棄地を広域で再生できます。再生した後は、アサザ基金が自然農法の畑にしていきます。
全国で増え続ける耕作放棄地再生した谷津田で収穫した稲藁は、馬の床材や飼料にし、馬糞は田畑の肥料に、循環型の農業を、霞ヶ浦流域の水源地に広げていきます。私たちは、地域で取れるものだけを使って馬を育てる方法を開発し、流域各地の水源地への普及を行います。
自然農法の畑での収穫
●馬を使った自然と共存する農業を実践します。
馬による農作業は、機械化農業と違い、そこに棲む生き物達を傷つけません。
踏み耕は、機械で耕すのとは違い、生き物を傷つけずに田んぼを作ることができます。踏み耕で再生した谷津田では、ホタルやトンボ、カエルなどが数多く棲息する様になることも明らかになりました。本物の馬を導入することができれば、踏み耕によって霞ヶ浦水源地谷津田の再生を広範囲に進めていくことができます!それによって、きれいな水と多様な生き物たちを取り戻すことができます!
踏み耕前
踏み耕をするとだんだん田んぼの状態に戻っていきます。
●馬と一緒に未来を感じ未来を創