はじめに・ご挨拶
このページをご覧いただきありがとうございます!本プロジェクト主宰、日本大学藝術学部三年生の夏目美緒です。Project Arc は公演ごとに参加メンバーを一新し、新たな創造の可能性と一度きりの瞬間性を模索する演劇プロジェクトです。昨年二月には本プロジェクトの第一弾となる『空夢』を上演しました。新型コロナウイルスの影響でしばらく活動ができていませんでしたが、一年かけてあたためてきた第二弾『R.I.P.』を五月末に上演予定です。
(前回『空夢』公演の俳優陣 2020.2.14 戦時下の若者の愛の在り方を描きました)
このプロジェクトで実現したいこと
第二弾公演『R.I.P.』を劇場で、プロジェクトメンバーも観客の皆様にとっても安全に上演します。その過程でどうしてもかかってしまう感染対策への必要経費をご支援いただき、この長引くコロナ禍で生活に困窮している若手演劇人や劇場を支えたいと考えています。現在も換気や消毒、体調確認・管理を徹底し稽古が行われていますが、PCR検査やCO2モニターなど、さらなる感染対策に努めます。三密防止のため客席数を減らしていること、また消毒やフェイスシールド等を大量に用いるため、従来のチケット収入だけでは十分な金額を集めることが難しくなっているのが現状です。どうかお力をお貸しください。
(前回公演のお客様から寄せられた感想 今でも大事にすべて保管しています)
プロジェクトをやろうと思った理由
感染対策が難しいから公演を諦める。感染対策に予算を割く余裕がないから、安全を蔑ろにする。俳優やスタッフに支払う金額を大幅にカットして実質赤字公演にする。コロナ禍でバイトや学業との両立もままならなくなってきている若手の演劇人に残された選択肢はそう多くありません。実際に自分の周りでも、演劇の道を諦めていく人が少なからずいます。助成金や公的な補助を受けようにも、過去の実績や前年度決算書が求められるもの、事前に出費が必要で前借りが難しいものばかりで、まだまだ駆け出しの我々に有用な制度は多くありませんでした。一人で演劇は出来ません。自分一人が舞台に立ちたくてもスタッフや共演者、そしてお客様がいてこその舞台です。今は我慢の時、感染が収まってから、もう少し落ち着いてから。そう言い聞かせている間にも閉鎖に追い込まれる劇場、潰れてしまった稽古場、そして演劇を諦めていく友人たちをこれ以上見たくない。その思いで、今回第二弾を上演することにしました。まだまだ経験の浅い新米プロデューサーですが、実際に現場で演劇を仕事にしている大学の教授陣からのアドバイスやご指導をもとに感染対策を徹底した小規模な上演を実現し、少しでも周囲の演劇人を励まし支える取り組みになればと考えています。
(マスク着用での野外稽古 真夏だったため涼しくなった夕方以降に行いましたが暑かったです…)
これまでの活動
昨年の二月に第一弾公演の『空夢』を上演、夏目美緒主宰としては初のプロデュース公演となりました。その後も別団体で企画制作者として学校への招待公演や野外劇、劇場公演などを複数回上演。マスクを着用してのドラマリーディングや身体表現などにも挑戦しました。コロナ禍での演劇となりましたが、感染予防に尽力し、いずれの公演も感染者ゼロで無事に上演しました。
(一枚目:マスク着用での学校招待公演の様子 二枚目:三密を避けた野外劇)
第二弾公演への参加者も皆、このコロナ禍で苦しい状況のなか頑張ってきた人ばかりです。稽古期間中も検温や消毒、換気を自主的に徹底するなど、意識の