はじめまして、サックス奏者の松下洋です。日本全国、海外(主にアジア全般)でソロコンサートや、オーケストラ、吹奏楽のゲストなどの演奏活動をしています。この度、遂にソロの1stアルバムを作ることにしました。
CDの内容は15曲となり、全て久石譲氏作曲による「スタジオジブリの映画音楽」です。
全曲がサックスとピアノで、このCDのためのオリジナルアレンジです。
収録曲: 天空の城ラピュタ、となりのトトロ、海の見える街、星をのんだ少年、風の伝説、天人の音楽、あの夏へ、アシタカとサン、他 (名曲が多すぎて15曲に絞るのも難しかったです)
超絶技巧あり、シンフォニックなサウンドあり、ジャズバラードありと、自分に出来ること全てと、挑戦しないと出来ないことを全て詰め込んだCDとなります。有名な曲の多いジブリですが、その世界観をさらに掘り下げるようなアレンジと響きを詰め込みます。音と音楽、どちらも極上に楽しんでもらえるようなCDにしようと思っています。
早速ですが、このCDのコンセプトは「家で聴けるコンサート」です。
コロナ禍では特にそうでしたが、仕事や子育て、病気や介護などで、コンサートに行ってみたくても中々行けない人が多いのではないかと思いました(その理由は後ほど) 。それなら、まるでホールで聴いているようなパッションとサウンドのするCDを作ってしまおうと。そうすれば、まるでコンサートに行ったような体験をすることができる、と思いました。
制作チームにはベストを尽くせるメンバーで臨み、素敵なホールと最高のピアノとサックス、そして何よりも研ぎ澄まされた集中力で演奏してそれを録音します。
アレンジも、良い意味で「えっ?これジブリ?」となるほど素敵です。
かっこいいアレンジですのでシビアなコントロールも満載のCDです。緊張感の高い演奏が続くので、もしかしたらBGMとして部屋で流すには少し聴きづらい時があるかもしれません。そこはちょっと心配です。でもその代わりに聴いたら「何度でも聴きたくなる瞬間」に溢れたCDを作ります。それは今までの演奏活動と最高の共演者がいるからこそ出来ることだと思います。
そして、なぜジブリなのかは以下に続きます。
大勢の人に喜んでもらえる演奏家である前に、まずは誰か一人を幸せにできる演奏家でありたい
と、CDを作ろうと決意したきっかけは、とても身近なところから始まりました。
今年、あまり体調の優れない父が入院しまして、その時には、あぁ遂に自分にもそういう日の来る順番がやってきたのかなぁ、と感じました。今は幸いにも退院して元気なのですが、もう33歳にもなる自分は音楽ばっかりやっていて。
吹奏楽部でサックスに出会ってから20年でしょうか、自分のやりたいことばっかりでマトモな親孝行なんてコンサート後に花束を持って帰るくらいでした。小さい頃から手間をかけさせ続けた長男として、親孝行を一生しないままで、出来ないままの人生でいいのかなと、音楽を続けながら、さらには自由に音楽活動をできればできるほどに考えています。
現在の両親の楽しみは週末によく遊びにくる姪っ子との時間で、妹夫婦にはもう本当に感謝しかないのですが、そのお陰で、まぁ孫を見せるみたいな定番のプレッシャーから逃れて、また一段と自由に音楽活動に没頭できています。
そもそも自分が音楽活動を出来ているのは、応援してくれるかたがいてこそ、聴いてくれるかたがいてこそです。しかしその一方で、赤ん坊のころから大切に育ててくれた両親含め、家族にはなんにも恩返しの一つもできてい