【穂高養生園】2,500坪の農園拡充へ〜養生園のご飯をもっとおいしく〜

【穂高養生園】2,500坪の農園拡充へ〜養生園のご飯をもっとおいしく〜
日常からはなれ、自分自身に還るリトリート宿泊施設「穂高養生園」。そこで提供する食事の自給率をさらにあげ、もっとおいしく安心なものを提供したい。養生園では、徒歩5分の場所に2500坪の農地を購入しました。ここで野菜や果樹を自然栽培で育て、来園するゲストやスタッフに提供するためのプロジェクトです。


こんにちは。私たちは北アルプスの麓、長野県安曇野のホリスティックリトリート宿泊施設「穂高養生園」です。

ゲスト専用の木と人カフェ。森に囲まれたこの場所は、象徴的な存在です

心身にやさしい食事、適度な運動、大自然を感じながらリラックスと良質な睡眠。1986年、穂高養生園はリトリート宿泊施設として開園して以来、自然治癒力を高めるためこれら3つの事を大切に運営してきました。

周辺には森や清流に親しむ散歩道がたくさんあります

客室は、自然素材を大切にして、スタッフも加わり造られたもの

2020年度は新型コロナウイルスの影響により開園以来初めての本当に大変な一年でした。4月から臨時休業を余儀なくし、7月中旬よりようやく通常の営業を開始、感染予防のため例年の半数程度の宿泊人数制限を行うなど先の読めない状況の中、なんとか2020年度の開園期間を終えることができました。これもひとえにゲストやスタッフの誠実な協力があってこそだったと思います。短い期間ながらたくさんのゲストにご来園いただき本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

日常からはなれ、自分自身に還る場所でありたい

今回はcampfireさんの場所をお借りして2021年度に向けて養生園がやっていきたいことを伝えていきたいと思います。
養生園の自然農園を拡充して自給率を高める、そしていつかは馬も一緒に!?

今年度はコロナの影響で大変だった反面、忙しくて普段できなかったことへの気づきもたくさんありました。

その一つが食事。養生園ではマクロビオティックをベースとした玄米菜食を提供しています。毎日数人のスタッフがゆっくりと時間をかけ一皿一皿丁寧に作っていきます。

一食ごとに季節を感じられるものを、丁寧に

使う食材は養生園の自然菜園の野菜を始めさまさまふぁーむさんの野菜や宮田さんの米、松本の自然食品屋おやおやさんなどできるだけオーガニックなものを仕入れています。また、地元の農家さんや地域の直売所から毎日とても新鮮な野菜を仕入れ提供しています。

野菜だけでもおいしく、満足感のある食事を

しかし、地元の農家さんや直売所の野菜はどうしてもすべて無農薬というわけにはいかず「これが全部自分たちで作った野菜で提供できれば最高なんだけどな」と常々思っていましたが、現在の自然菜園は養生園からの距離も遠く、また広さも充分でないこともあり、なかなか実現できずにいました。

その思いが積もりに積もった2020年、穂高養生園から徒歩5分の場所に2500坪の耕作放棄地をついに譲っていいただけることになりました。幸いにも2020年は春先にゆっくりと時間があったので、この場所でいったいどんなことができるのかたくさんの夢を膨らませながら畑と向き合うことができました。

野菜を作るための地力を養うため、新しい自然菜園に緑肥を蒔きました

そして2021年。今年からは養生園の自然農園として、より安心できる食材を使った食事を来園するゲストやスタッフに食べてもらいたい。時には散歩の途中でふらりと立ち寄って、とれたての野菜をそのままパクリと食べたり、種まきや収穫などのお手伝いも気軽にできたり。人だけでなく虫や動物や植物全てが気持ちのいい場所として整えていこうと思っています。

今までの養生園の自然菜園。
新しい自然農園もこんなふうに草や微生物に守られ、土が喜ぶ場所にしたい

夢はどんどん膨らみいつかは馬や牛も飼えたらいい