『 はじめに 』
わたしたち〔伊勢みやびと〕は、三重県伊勢市で、土産物(主にお菓子)の製造・卸を行う会社です。
上記の画像が、真珠をモチーフにし、真珠の粉とコラーゲンを配合した、
【真珠の肌つや飴】パールドロップ で、弊社のメインの商品となります。
このコロナ禍で、伊勢神宮への参拝客を中心とした、伊勢志摩への観光客が激減し、お土産物の販売も同様に激減してしまいました。
そんな中でも、何か一歩前へ踏み出すために、今回の商品開発に着手し、クラウドファンディングにもチャレンジすることにしました。
『 1冊の本がきっかけに 』
このプロジェクトのそもそもの発端は、2020年の4月。
新型コロナの影響下、三重県伊勢志摩地域への観光客が激減し、途方に暮れていた折り、
ふと、自宅にあった、東京藝大について書かれた著書『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』(二宮敦人著)〔新潮社〕を手にしたことでした。
東京藝大生のユニークな実態に驚きつつ、ページをめくっていると、その中に、
『声楽家の学生は、普段、のど飴を欠かせないが、本当にのどの調子で困った際には、
漢方薬〔響声破笛丸(きょうせいはてきがん)〕を服用している』
といった記述がありました。
本気で音楽に取り組んでいる学生は大変だなという感想を持つと同時に、漢方薬〔響声破笛丸〕とはどんな薬だろうと興味を持ちました。
インターネットで検索してみると、TVでもよく見るような、歌手の方や、アナウンサー、俳優さんのブログなどで、「今日はのどの調子が悪いので、響声破笛丸を飲みました。」といった記載があり、
なるほど、声を仕事にする人の「知る人ぞ知る名薬」なのだな、と感じました。
『 実際に飲んでみた〔響声破笛丸(きょうせいはてきがん)〕』
一体、どんなお薬なのか、好奇心を抑えることができず、近所のドラッグストアの棚を探していると、意外にも簡単に見つけることができました。
※画像はイメージです。
いざ、用法通りに服用してみると、想像以上に強烈な味でした。
苦み、渋みや独特の香りは何とも言えないものでした。
体に良いと分かっていても美味しくない、
まさに、〔良薬口に苦し〕ということ、なんでしょう、、、。
『 偶然なのか必然なのか。。。』
私は、以前に三重県伊勢市に伝わる伝統薬〔萬金丹〕(まんきんたん)に使われている生薬を配合した飴を開発した経験があり、この商品は〔萬金飴〕(まんきんあめ)として、今でも伊勢神宮の参道やお土産品店で販売され、毎年多くの参拝客の方々にお買い求めいただいています。
この〔萬金丹〕は、もともと、非常に渋苦い和漢植物を使用しているのですが、
やさしい甘さの黒糖の風味で、それほど、薬臭くない、飴にすることができました。
今、一般に販売されている、のどに良いとされる飴は、
味の部分が、おざなりになっている、という印象が私にはあり、
(中には、最近、おいしいと思えるものも、ありますが、、、)
ひょっとすると、〔萬金飴〕を開発した経験を活かせば、
のどを大切にしている人達に喜んでもらえ、
本当に、おいしく食べれる、新しい飴が作れるのではないか?
と、大げさながら、1冊の本からつながった、運命的なものを感じてしまい、頭の中は、おいしく、のどをいたわることのできる、新しいのど飴を作ることしか考えられなくなっていました。
『