初めまして。アスクネット代表の山本和男です。弊団体は、これまで20数年間学校教育を中心に「キャリア教育」の推進していくため、様々な活動をしてまいりました。学校教育は、学習指導要領が改訂される10年間や国際機関の決定、国の指針や施策によって多くの影響を受けながら時代に合わせて前進してきました。アスクネットの活動もそうした時代の変化による学校ニーズに合わせて改善、変更してきました。また、教育に関わることが少ない方であっても阪神淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大など社会の危機的状況によっても大きな影響を受けてしまうことは想像に容易いことだと思います。具体的には、小学校、中学校に通う多くの子どもたちが、コロナウイルス感染症の影響により、学校における体験活動が制限され、職場体験等のキャリア教育を受けずに進路選択、卒業する可能性が高まっています。実際に、現在の中学3年生のほとんどは、職場体験を経験せずに卒業していきます。体験活動が不十分なまま進路選択をするということは、これまでの学校や日常生活で得た知識のみを頼りにして選択しなければならないということになります。アスクネットは、できる限りこの状況を打開していきたいと考え、子どもたちやこうした状況下で葛藤しながら奮闘する先生たちの想いをより近い形で実現するため、クラウドファンディングを行い本事業に取組みます。
新型コロナウイルスの影響を受けて、私たちの生活も大きく変化しました。学校もその例外ではなく、感染拡大防止の観点より学校行事の中止や延期、密を避けた授業設計、課外活動の制限など学校・教員・子どもたちにも様々な影響が出ています。一部の行事は感染対策を行いながら実施されていますが、まだまだ今まで通りの実施は難しい状況が続いています。
特に学校の外に出て人と交流する職場体験等の体験活動が中止となっている学校も多く、昨今、子どもの体験活動の減少が叫ばれるなか、コロナの影響を受けてさらに学校外の大人との出会いや交流の機会が減ってきています。これまで東海地区を中心に学校と社会をつなぐ教育のサポートを行ってきた弊団体としても、子どもたちの多様な教育機会が減少している事態を重く受け止めています。
日頃私たちは、外から学校をサポートする立場として先生方と関わらせていただきますが、先生方からも、中止された体験活動に代わって、子どもたちのために何かできないかと相談を受ける場面も増えたと感じます。
我々としても、学校外のつながりや、地域の大人と交流する機会はこういった社会情勢だからこそ求められると感じます。困っている学校を支援するため、また、その先にいる子どもたちにとって、地域の大人との交流や社会とつながる機会を減らさないために、この活動を進める必要性を強く感じています。
このプロジェクトでは、当初予定していた体験活動等が実施できなくなった学校に対して、学校のニーズに合わせて代替プログラムを実施し、支援を必要とする学校をより広く支援していくための資金としてクラウドファンディングを立ち上げました。
代替プログラムを実施するにあたり、まずは、先生方の想いやニーズ、授業のねらいなどヒアリングさせていただきます。ねらいに合った学校外の人材を学校と繋げ、講座の設計から講師打合せ、当日運営等、全体をサポートをしていきます。感染対策による制限等によって、学校外に行くことは難しいという場合でも、学校内で実施できる講座(オンラインまたは対面実施)を考案して実施します。
【事例1】