帯の貴重な自然の素晴らしさ、重要性を知っていただき、「いいね」という声をさらに大きくして、樹林帯の魅力を共有していきたいと考えています。
海街フェス実行委員会一同
地域で地震や津波で亡くなる人を出したくない。その思いで、私は十数年間地域の防災に関わってきました。市が20年間限定の商業施設を造るために、海岸の樹林帯のかわりに大規模駐車場、バーベキュー場、コンビニを作る計画をたてていることを知った時、直感的に「これは住民の命に関わると問題だ」と感じました。
地域で子育て真っ最中の女性達に樹林帯保全への共感の輪が広がり、自治会長さん達を巻き込み、フリーマーケットや音楽という形で若者達が協力し、地域にこんなに豊かな自然が残っていることを五感を使って感じてもらうことをテーマに2020年秋に海街フェスが始まりました。
海岸林を専門とする大学教授によると湘南の海岸林は津波の破壊力を弱めてくれる一番理想的な防災林なのだそうです。神奈川県が松だけではなく地域に根ざした常緑広葉樹をたくさん混植して、この場所を40年かけて防災力のある森に育ててくれたのです。
また海岸林は海からの風に含まれる塩分を葉や枝に吸着して、住宅地が受ける塩害を減らしてくれます。2021年春に沿岸住民は自費で住宅地の塩害調査を実施しました。その結果、海からの距離が同じでも、海岸林のある場所とない場所で50倍以上の塩分量の差が出たのです。私達は更に前回不十分だった場所で、追加の塩害調査をしたいと考えています。
現在ある理想的な海岸林を守っていければ。待った無しの私達の活動を海街フェスを通じて応援してください。
私は約20年前から毎月一回平塚海岸の清掃活動を行っています。最初のころはサーファーが中心になって清掃していましたが、いまでは老若男女問わず、平塚海岸を愛する多くの方が活動に参加してくれるようになりました。単に海を楽しむだけでなく自分たちで海岸を綺麗にすることで、平塚海岸の魅力を自分たち自身が再発見する機会にもなっています。
この平塚海岸の最大の魅力といってもいいのが、浜辺のすぐそばにある樹林帯です。これが無くなることは感覚的にまずいなと感じています。
住民の方々の活動のおかげで、調査や専門家の意見が入り、海岸樹林帯が失われることは環境や防災の観点から明らかに良くないということが分かってきました。感覚的にまずいな、と感じていることが浮き彫りになってきてたのです。
災害や環境のことは実際に起こってからでは遅いし、私たちの地域だけの問題ではありません。そういった環境破壊による災害の事例は多く見てきていますし、現場の人はみんな知っていることです。目先のことだけで樹林帯を伐採してはいけない。そう思っています。
海街フェスを通じて近所の方だけでなく、多くの方にもっと知って欲しい。危機感を受け止めてほしい。そう考えています。
海まで5分の地で生れ育った私にとって、潮風も錆びた自転車も当たり前の日常でした。平塚海岸の海岸樹林帯を失ってしまうことに大きな危機感と違和感を感じています。大好きな平塚海岸の樹林帯が未来に残せないとしたら、、、悲しすぎます。
とりわけ海と陸というデリケートな境目はこのエリアだけに限らない環境破壊につながります。できる限り海岸樹林帯は残し、その魅力や役割を最大限に残したい。このまま無くしてしまってはいけないと思います。
『探検ごっこ』私が小学生の時大好きな遊びでした。
木のトンネルや小径を進んでいくあのワクワク感。今ではそんな遊びが出来る場所も少なくなり