実施理由/背景
毎年この世に生まれ殺処分されてしまう、かわいそうな命があることを忘れないで・・・
自然界で暮らす野生の猫とは違い、人の生活圏で屋外にて生活する猫は野良猫と呼ばれ、ペットブームの中、人間が猫を捨てたり、おきざりにしたりした結果、徐々に増えていきました。また温暖化により冬でも屋外で暮らしやすくなり、キャットフードの開発により栄養がゆき届くようになり、野良猫にとってずいぶんと住みやすい環境へと変化してきました。野良猫はただただ本能のままに繁殖を続け、今もなおその数は急激に増え続けています。猫の繁殖は、1匹につき多くて1年に3回、1度の出産に4~8匹程度生まれます。奈良県における猫の引き取り数のうち、約9割が殺処分、そのうちの7割が子猫となっています。毎年毎年、このかわいそうな命が生まれ出ている現実を重く受け止めなければなりません。そのような背景があり、令和3年度に「大和高田市 野良猫の避妊・去勢手術一部助成事業」を発足いたしました。猫と人が地域で共生できるまちを目指して本事業のさらなる充実を図ること、また地域の課題としての取り組みが広がっていくように クラウドファンディングを実施したいと考えました。
プロジェクト内容説明
TNR活動と野良猫避妊・去勢手術助成金事業
大和高田市では、人と猫が共生できるまちを実現するために、次のような取り組みを行っています。
(1)奈良県のモデル事業である「奈良県TNR事業」を令和元年度より実施しています。
(2)どうぶつ基金の行政枠にも参加し、ボランティアさんによるTNR事業を実施しています。
(3)令和3年度より 市独自の施策として「大和高田市 野良猫の避妊・去勢手術の一部助成」を発足しました。
TNR事業とは
野良猫をつかまえる(Trap【トラップ】)
避妊・去勢手術を行い(Neuter【ニューター】)
元の場所に戻す(Return【リターン】) の頭文字をとった活動です。
実際に、初めてTNR活動に参加させていただいた時も、猫の習性を熟知したボランティアの方々のアドバイスは、とても勉強になりました。例えば、捕獲機を風呂敷で包むのは捕まえた野良猫が怪我しないため、また地域には「ねこ道(猫の通り道)」たるものが存在し、捕獲機の向きにも方向があるということなど「目からうろこ」状態なことばかりでありました。今後も皆さまと、共に知恵とアイデアを出し合い、この活動が地域に広がることを願っています。
大和高田市の野良猫の明日のために、今日も活動を続けていただいている仲間たち
QRコードにかざしてご覧ください。今日も猫たちのために、自分のできることを精一杯活動していただいております。いつもいつも感謝しております。これからもたくさんの知恵やアイデアを教えてください。
URL:http://www.city.yamatotakada.nara.jp/life/gomi-eisei/cloudfunding.html
目指すところ
猫と人とが地域で共生できるハートフルなまちをめざします。
「野良猫はこれからも地域で生息していく」という考えに立ち、地域から野良猫を排除することよりも、「地域から野良猫によるトラブルを排除する」ために何ができるかを皆さまと共に考えていければと思っています。猫がワガモノ顔でこのまちで生きているのではなく、えさをもらわなければ生きていけないこの野良猫たちを、地域でお住まいの皆さまの手で「食、ふん尿、そして出産を管理」してハートフルなまちにしていきたいと思います。大和高田市の野良