御菓子処 俵屋につきまして
この度は数あるプロジェクトの中からご覧頂き、誠にありがとうございます。
東京・吉祥寺の自然豊かな井の頭公園を目の前に臨む、安政二年(1855年)創業の御菓子処俵屋と申します。
当店は京都・福知山にて御菓子造処司として発祥し、代々伝統を受け継ぎ、およそ三十年前に東京・吉祥寺に移転して参りました。
季節折々のお品物に加え、十日間かけてお作りする当店の『甘納豆』は、代々口伝によってその製法を守り、水と砂糖と水飴のみで豆を煮付ける伝統ある逸品です。
『井の頭の森 クッキー缶プロジェクト』は、この伝統ある和菓子屋で吉祥寺の新たな御手土産となるような洋菓子を展開する、その足がかりとなるプロジェクトです。
はじまりは現在当店の職人のひとりと、洋菓子職人として迎える新たな人材が、元々は同じ製菓学校で学んだ友人同士であることからでした。
『井の頭の森 クッキー缶』ができるまで
『甘納豆』を始め、ころんとした可愛らしい俵の形をした『俵最中』、最高級大和芋を使用した生地に、豆から丁寧に仕上げた餡子を包んで蒸し上げる薯蕷饅頭『御召列車饅頭』、ひとつひとつ手作業でこしらえる上品な練り切りの数々。
その他にも多様な和菓子を仕上げる当店の職人ですが、暖簾をくぐり和菓子職人となったのはおよそ10年ほど前のこと。
それ以来この店一本で和菓子を作り続けてきました。
洋菓子の分野については、当人同士で数年前より話があり、共に働くこと自体は決まっておりました。和菓子職人と洋菓子職人で新しいことをしようと夢を描いていたのです。
当時はまだ経験の浅い身であったため、確かな実力をつけてからにしようと、少しずつ話をしながら双方修行を積んできました。
かたや老舗の和菓子屋で、かたや都内のパティスリーを転々としながら研鑽を積み、いよいよ本格的な計画を立てようと言うときです。
世界でコロナウイルスが猛威を振るい始めました。
当店も売り上げが落ち、中々計画が進まない時期が続きました。しかし飲食業界の現状を考えると、このまま何もしなければ先は望めません。
そこで、洋菓子の分野で御手土産として魅力的な物を考えたとき、クッキー缶が浮かんだのです。
吉祥寺の井の頭公園には動物園があります。水浴びしたりお昼寝するリスが有名ですね。また、人気のヤマネコやモルモット、地域の方々には思い出深いゾウの花子さんなどもおりました。
当店では動物の形の最中皮に、粒あんや白あんをたっぷり詰めた『どうぶつ最中』や、動物の形を模した可愛らしい『どうぶつ和三盆』などを販売しております。
なので、この動物のシリーズで新たにクッキー缶を作ろうと言う話に至りました。
和やかで癒やされる可愛らしいリスをメインにして、リスたちの暮らす井の頭の森、そしてリスの大好物であるナッツを中心とした木の実を使った素材に、和のテイストを加えたもの。
試作を繰り返し、ようやく完成したこのクッキー缶を皆様にお届けするために、私たちは今回このプロジェクトを立ち上げました。
こだわりの食材と和の素材
当店の和菓子に使用しております着色料はすべて天然着色料です。科学性の食品添加物は使用しておりません。
それはもちろん、クッキー缶と同じく販売予定の焼き菓子たちにおいても同じです。バニラなどの香料も天然香料です。ただし、ベーキングパウダーはアルミフリーのものを選んで使用しております。
国産の北海道バターは通常のものと発酵バターを使い分け、小麦粉は灰分比率にまで数種類に渡ってこだわり、和の素材とし