この部分↓は斜めに立ち上がるので、治具でクセをつけながら貼り込んでいきます。
4.パーツの縫製
各工程ごとに縫っていきます。
優しい手触りと滑らかさを生み出す「コバ磨き工程」にフォーカス(全7工程)
鞄職人である惣次郎の”ミガキ”は、通常の小物とは違い、すべて角の面を取ってなだらかな丸みを帯びています。美しく優しい手触りと滑らかさが特徴です。
① 面取り
180番のペーパーで表裏の面を取ります。
②荒削りと仕上げ削り
左側のダイヤモンドヤスリで荒削りしたあと、右側の1000番の回転ヤスリで仕上げ削りします。
③コバ塗り
惣次郎オリジナルツールで二度塗りします。
④磨き
コバ塗りが乾いたら、表面のザラツキを取るために、独自の溶剤で磨きます。
⑤トップコート
コバ面を保護するために半ツヤのトップコートを塗布します。
⑥乾燥
各パーツを治具を使って干渉しないようにして十分に乾燥させます。
⑦バフ掛け
最後に、十分に乾いたら白色ワセリンをつけた起毛素材で磨いて仕上げます。
使い込んだ後の革の特性までを深く理解している惣次郎ならではの工程です。
仕上り
☆三代目惣次郎の緻密で膨大な製造工程(前回ラウンドファスナーウォレット)の動画を公開しています!物作りに興味のある方はぜひご覧ください!きっと物作りのヒントになるはずです。
最適で最良の材料を使い、ベストな商品に仕上げるというこだわり
使い込むほど味が深まるナチュラルレザー。自分色の革に育てる喜び。
表革(5色)と裏側(サクラ1色)は、世界的に有名な伊ワルピエ社の”ブッテーロ”を使用しています。古典的な植物タンニンなめし製法で作られたこの革は、自然で品のあるツヤ感と油分を含みながらも適度な硬さを持つ独特なクオリティーが特徴です。
染色も自然な仕上げを持ち味としているので、原皮の持つシワや傷やシミなどが隠れにくくなっています。またブッテーロはショルダー(牛の肩部分)の革ですので”トラ”と呼ばれる首筋のシワが特徴です。それらを“味”として商品に活かすことにより、革本来の素朴な表情と透明感のある美しさを感じることができます。ですので”トラ”やシワ、傷やシミなども”味”として捉えていただけますようお願いいたします。
自然な仕上がりの革は、使い込むほどにツヤが出て色濃く変化するエイジングを楽しむ事ができます。またブッテーロは十分に油分が含まれていますので、メンテナンスは乾拭きのみか、革専用のトリートメントを薄く塗布するだけです。
*ブッテーロの”トラ” ↓ ショルダー革ならではの特徴です。*ネイビー色
”イタリア植物性タンニン鞣し革協会”の品質保証付きです
鞄職人・惣次郎の真骨頂「美しく強靭なステッチとネン線」
通常、革小物は30〜40番の細い糸を使用し、丸針で縫われているためストレートな縫い目になっています。しかしこの商品は鞄で使われる8番(本体のステッチ。写真の内装は20番です)という太い糸で、しかも菱針で縫われています。菱針で縫われた縫い目は斜めに入っていくため見た目が非常に美しくなります。ヨーロッ