カードが取り出しやすい、という点に焦点を合わせました。
コインスペースが小さい財布は、いざコインを使う時に不便です。広げて見やすく使えた方がいいと考えています。私も惣次郎も長年愛用していて、前モデルは老若男女を問わず、幅広いお客様にご愛用いただいております。
コンパクトイージーウォレットこだわりの2点
① コインが一目瞭然、しかも掴みやすい。
前回の”ラウンドファスナーウォレット”と同様、開口部が大きく、キルティング加工をしているのでコインが掴みやすい構造になっています。
オリジナル裏地にウレタンを入れ、キルティング状に縫製しています。
AirTag も入れることができるので紛失の心配解消!
(AirTag はApple Inc.の商標または登録商標です)
② ”絞り加工”により、カードの出し入れが非常にスムーズ
カードの厚さを計算してパーツごとに”絞り加工”の深さを変えています。
お札は二つ折りで収納
元々が小銭入れにお札を入れる発想なので、お札は二つ折りにして入れるスタイルです。お札収納部分は、出し入れしやすいように2mmほど口を浮かして作られています。
通常の札入れの形状も試作したのですがカードがあまり収納できなくなり、コインスペースも小さく、しかも本体の厚みが増してしまったのでこのスタイルに落ち着きました。
これだけの物が入ります! *参考容量です本体内側メインSIDE ↓
・お札7〜10枚+領収書(お札は二つ折りにして収納)
・カード3枚
本体前側カードポケット ↓
・カード1枚
本体内側前部のカードポケット ↓
・カード2枚
本体後ろ側ポケット ↓
・カード1〜2枚 *交通系カードを入れておくと便利です
サブのサイフとして使っても便利
惣次郎本人もそうですが、tenseや他社様の長財布を”母艦”として持たれていて、ランチやちょっとしたお出かけに”イージーウォレット”を使われている方も多くいらっしゃいます。
快適です。コンパクトイージーウォレット
私は前モデルから愛用していて、今回のプロトタイプもモニタリングしていますが非常に快適です。このサイフ一つを持ち歩き、スマホやウォッチなどのキャッシュレスと併用して使っています。
本当のモノ作り。手間を惜しまず緻密で 膨大な作業工程
前回”ラウンドファスナーウォレット”でも紹介しました惣次郎の作業工程。今回も同様の作業工程で作り込んでいきます。ラウンドファスナーウォレットに比べると工程数は少ないですが、モノ作りの姿勢は変わりません。
現在国内で出来る職人が極端に少なくなっている“コバ磨き”にあえてこだわり、鞄作りで培った惣次郎独自の技術でコバを磨き込んでいきます。それらパーツを丁寧に貼り込んで縫製し、さらに外側のコバを磨き上げます。そのパーツ一つ一つは贅沢にも裏側に革を貼り込んで作られており、強度増大と型くずれを防ぎます。
緻密な製造工程の一部をご紹介いたします。
1.マチ部分
下処理をし、きれいに折り込めるように革のパーツを挟み込みます。
2.カードポケットの絞り加工
本体中側の3つのカードポケットは、それぞれ収納枚数が違うので、3種類の絞り型で加工します。
3.構造を考慮して貼り合わせ