囲気と、それに絶妙にマッチしたとても可愛らしいイラストだと思います。ブラジルらしい鮮やかな色使いと、温かい人物描写が本当に素敵です。
日本でブラジルの絵本が翻訳出版される機会もそう多くはないと思いますので、そういう点でもこの機会はコーヒーが結んでくれた特別な縁ではないかと思います。
湯気と煙から浮かび上がるKahouaの文字/カフアはアラビア語でコーヒーの意味
著者特別インタビュー
絵本の詳しい内容に触れられない代わりに、著者のマリスマルさん、フラビオ・ボレム教授、作画のマティアスさんの3人に、特別にインタビューにご協力いただきました。日本では小さい子どもにコーヒーを飲ませることはあまり推奨されていませんが、ブラジルではどうなの?という素朴な疑問もぶつけてみました。
著者のマリスマル・ボレムさんに聞きました。
Q. どんな思いでこの絵本を制作されたのでしょうか?制作にあたって気を使った点は?
この絵本は、私の幼少期の思い出から閃いた作品です。ですから、これを読む子どもたちやその家族に伝わりやすいシンプルな言葉や元気で幸せな感じがする文章を心がけました。
Q. 主人公のような子どもは、日本ではあまりコーヒーを飲みませんが、ブラジルではいかがですか?
ブラジルでは子どもにもコーヒーを推奨しています。私の2人の子どもも、1歳ぐらいからコーヒーを飲んでいますよ。私も小さい頃、祖母の家でたくさんコーヒーを飲みました。子どもの頃の「とても美味しい思い出」です!
著者のフラビオ・ボレム教授に聞きました。
Q. 今回3人で一緒に仕事をしたのは初めてですか? 3人で仕事をしてどうでしたか?
3人で仕事をするのは初めてでした。3人とも「子どもたちにこのコーヒーに関する美しい物語を伝えよう」という強い思いがあったので、2人との仕事はとてもうまくいったし、楽しい時間でした。
Q. この絵本とアイデアは、教授のコーヒーに対する情熱と愛から生まれたと聞きましたが、どんなことを考えながら絵本の制作をスタートさせたのでしょうか?
私は25年以上コーヒーに関わる仕事をしています。しかし、それは常に教師として、研究者としてでした。今回、この絵本を作成するという企画が出たとき、私はとても嬉しくてやる気に燃えました。私とマリスマルはお互いの経験、つまり、私の知識と、彼女の子どもに物語を伝える能力を合わせました。私はいつだって子どもたちと話したり、物語を伝えたりすることが大好きでした。今回の仕事の一番のモチベーションは、子どもたちでした。
Q. 日本の子どもたちや読者に伝えたいメッセージはありますか?
私は何度も日本を訪れたことがあり、日本と日本人を敬愛しています。日本人の友人やロースターの子どもたちとも交流したことがあります。日本で特別なコーヒーを飲める場所をたくさん訪れました。ブラジルと日本はコーヒーで結ばれた長い歴史を持っています。
作画のマティアスさんに聞きました
Q. 絵本の色彩がとても素敵ですね。色やイラストのテーマがあったら教えてください。
ありがとう!この絵本のために、元気で明るい対比色(特に屋外の場面)のパレットを選びましたが、全体の色相は一定の制限を守るようにしました。
Q. もっとブラジルの絵本を知りたいと思う読者に、おすすめの本を教えてくれますか?
もちろん!ブラジルには質の高い児童書が沢山あります。僕が小さい頃は『やんちゃなマルキーニョ』が大好きでした。他にもたくさんありますが、アナ・マリアマシャド、ジラルド、シコ・ブアルキ、エヴァ・フ