い悩む日々でしたが、ふらっと入ったカフェでアメリカーノを飲んだ時、ふっと心が軽くなるのを感じました。
「あ、コーヒーを仕事にできるかも」。
私もコーヒーと一緒に心安らぐ空間と人との会話を提供したい。
そう思い立った王さんは、即行動。
タリーズコーヒーでアルバイトをし、現場で実務を学びながらバリスタの養成学校へ。
その後、バリスタ学校で出会った先生の紹介でとある企業の社内カフェに勤務。
そこで使われていた豆は、チェーン店では使われることがないような貴重な豆ばかり。
コーヒーを学びたい王さんにとっては、ふたつとない格好の場所でした。
常連さんとのコミュニケーションにも、バリスタとして大きなやりがいを見出していましたが、コロナ禍の煽りを受け事業規模が縮小し、退職を決意。
心機一転、マレーシアへの移住を決意したところに「Kraft coffee」のオーナーから声がかかりました。
日本に残ることを決めた王さんは、これまで気になっていた全国各地のロースターさんに自らアプローチ。
ロースターさんは老舗が多く、少量の新規取引が難しいケースも多いですが、想いのこもった丁寧なやり取りで仕入れを実現させてきました。
コーヒーで人との縁を結び、自ら道を切り開いてきた王さん。
チェーン店から始まり、様々な店舗を経験してきましたが、共通しているのは常連様が多いこと。
どんなコーヒーを美味しいと思うかは人それぞれ。
ただし、飲んだことがない=美味しくないということではないのです。
コーヒーを好きなお客様にもっとコーヒーの可能性を知ってほしい。
今回、王さん自身がセレクトする3種類の豆のサブスクには、お客様がまだ出会ったことがないコーヒーを知るきっかけとなり、コーヒーをもっと好きになってもらいたいとの思いが込められています。
コーヒーをしっかり味わいたくなるリラックス空間
モノトーンベースの店内はシックで落ち着く雰囲気。
ダークブラウンの木目調の大きなテーブルと鮮やかなグリーンが目を引きます。
晴れた日は開放的なテラス席も利用可能です。
1人でゆっくりと読書をしながら過ごしたい時、友達や恋人とのんびりおしゃべりを楽しみたい時など、様々なシーンにはまる使い勝手の良さも魅力のひとつ。
目的を持って訪れても、目的なしに訪れても、王さんの淹れてくれる美味しいコーヒーとこの空間が有意義な時間にしてくれることでしょう。
最後に:プロジェクトへの想い
はじめまして。「Kraft coffee」の王です。
思いがけず人生の岐路に立った時に飲んだ1杯のアメリカーノに心を救われてから早7年。
すっかりコーヒーの世界に魅了され、毎日飲み続けていますが今でも全く飽きることがありません。
6年間飲み続けていてもまだ出会ったことがない味があり、ワクワクする日々です。
誰かに選んでもらったり、淹れてもらう1杯は特別です。
だから私はお客様1人ひとりを大切にしたい。
淹れる人によって味も変わるし、飲む人のその時の気分によっても感じ方が変わります。
ぜひ私に皆さんの好みの味を探すお手伝いをさせてください。
また、「Kraft coffee」はこの9月でちょうどオープンから1年を迎えました。支えてくださっている常連様へのささやかなお返しとして、回数券をご用意しましたので、ぜひご利用いただけたら幸いです。
そして、コーヒーを飲みながら私と話をすることや、ここで過ごす時間が気分転換になってくれたらと願っています。
また、なかなか店舗にいら