には小中学校の校長や市議の代表、保育園・幼稚園など参加団体の代表、商工会議所、観光協会などからも選出していただいています。フェスティバルの大会本部は市内の企業経営者や会社員、教員、主婦ら総勢40人以上のメンバーからなり、多くの市民に楽しんでもらおうと毎年開催を準備してきました。
◆中止することの“意味”
しかし、状況は新型コロナウイルス感染症で一変してしまいました。昨年は教育現場で金管バンドの練習がほとんど行えず、私たちのフェスティバルも他のイベント同様に中止を決断しました。
私たちにとってはたった1度の中止かもしれません。
しかしそれは、子どもたちにとって“大きな”中止でした。
中学高校の多くの部活動でいわれたことでしたが、子どもたちにとっては、二度とないかけがえのない一年だったのです。大人の判断とはいえ、当たり前のように中止を決めてしまったことを後悔しました。下級生たちは「来年は自分たちの番!」「あのユニフォームを着たい!」「トランペットを吹いてみたい!」「お姉ちゃんが出たパレードに出たい!」と憧れ、上級生たちは楽器に初めて触れる後輩に音の出し方を教えるという「共感の連続性」で支えられてきたフェスティバルの本質が、この中止によって途切れてしまうかもしれませんでした。
◆今できる形で
そして今年。コロナによる各イベントの中止は続き、学校における金管バンドの練習も元には戻っていません。しかし「2年連続のフェスティバル中止によって子どもたちのマーチングが途絶えてしまう」という危機感を持ち、どんな形でもいいから開催しようと春から活動をスタートさせました。
そして「第32回高崎マーチングフェスティバル」を、今年10月16日(土)17日(日)に高崎アリーナで開催することになりました。
今回の参加予定は例年の半分以下、小学校にいたってはわずか2校です。それでもマーチングの灯を消さないために、今できる形で開催しようと準備を進めています。
▲今大会のPRチラシ(表)
▲今大会のPRチラシ(裏)
このフェスティバルはコンクールではありません。金や銀といった賞が決まるものではなく、日頃の練習成果をより多くの人たちの前で披露することが最大の目的です。しかし、会場となる高崎アリーナは現状では全席の2分の1までしか来場者を入れることができません。出演者のご家族ですら入場できない可能性があります。毎年1000人近くの子どもたちがトップレベルの演技演奏を間近で見ることができましたが、それもできません。
開催はできるけど、見せてあげることができない…
そこで私たちは、オンライン配信を実施することを考えました!一人でも多くのマーチングキッズと、そのご家族皆さんに見ていただきたいと考えています!今年出演する子どもたちは練習時間が限られ、決して十分な演奏ができる状態ではありません。それでも、フェスティバルの主旨に賛同し出演を快諾いただきました。
一人でも多くの人に、画面を通じて今年の演奏に触れてもらいたい。
「来年は自分たちもあの場所で演奏したい!」と思ってもらえるよう、フェスティバルを実施してまいりますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします!
今回ハレブタイで集める資金は、オンライン配信のための経費として活用させていただきます。オンライン配信はポストコロナ時代の新たなフェスティバルの形として今後も続いていく方向にあるかと思います。初めての挑戦である今年の配信をきっかけに、高崎市民だけでなく市外の多くの方々にフェスティバルの存在を知っていただき