28歳まで生きた長寿犬 プリンの石像を作りたい!

28歳まで生きた長寿犬 プリンの石像を作りたい!
奇跡的に28年という長寿を全うした、愛犬プリン。 テレビ・新聞・SNSを通し、多くの方々の想い愛情に、 【プリンがくれた奇跡や希望を、愛犬家さんワンちゃんに、ご利益のお裾分けさせて下さい!】が、今回のプロジェクト『プリンの石像を作りたい!』の根幹です。 宜しくお願いいたします。

けたものの、「飼い主さんが半年間みつかるまで、どうしよう…」と、お巡りさんも引取りに困っている様子です。

当時、すでに私の家には3匹のワンコがいたので、「もう1匹増えても変わらないし」と楽観的な考えの私は、「飼い主さんが見つかるまでの半年間なら」と面倒をみることをお巡りさんに告げて、我が家へ(仮)で迎え入れ、先輩犬達との穏やかな共同生活がスタートしていきます。

今更1匹増えたところで特に問題も起きず、大人しい迷い犬(プリン)は、スムーズに他の犬達とも馴染んで仲良く暮していきます。

月日は流れ、あっという間に半年が経ちまして。

待てど暮らせど警察からの連絡は無く、飼い主さんはいっこうに現れません。

改めて交番に向かいお巡りさんとお話させてもらいましたが、保護犬のその後の行き先は、保健所になる話だったと記憶してます。

このまま殺処分は私には納得できなかったし、正直すっかり愛着が湧いてしまっていたのが本音で、「このまま育てさせて下さい」と、咄嗟に引き取る事をお巡りさんに伝えていました。

その場の勢いで引き取った私を、お巡りさんは「新しい飼い主さん見付かって良かったね」と保護犬(プリン)に語りかけてくれ、笑顔で見送ってくれたお巡りさんに挨拶をして、私と迷い犬は交番をあとにしました。

半年前「居候を連れて帰った道」を、今度は「正式にウチの子に迎える帰り道」として、同じ道を新たな気持ちで、1人と1匹ゆっくり散歩しながら帰ったのを覚えています。

まだ正式に名前を付けていなかったので、一緒にお世話してくれていた母へ相談してみる事にしました。

当時、犬が3匹と猫も居りました。

母は開口一番、「たくさん居るから名前が覚えきれないよ」でした。

母の意見を尊重して、母の好物の中から厳選した中から、晴れて「プリン」と名付けられる事となりました。

プリンは滅多に吠えず穏やかで人懐っこい性格だったので、いつも餌をくれたり可愛がってもらったりと、周りに集まる人達を、たくさん笑顔にしてくれていました。

ちょっとトボけた天然さや穏やかさが、私の癒しでプリンの大好きなところでした。

大好きな骨ガムを色んな所に隠して結局は忘れてる天然さや、放浪中の習慣であろう散歩中のモグラ獲得に、夢中で穴を掘り結局は捕まらない繰り返しで、土でまっ黒になったプリンの顔見ては、いっぱい笑わされたり癒やされていました。

振り返って思い出すのは、穏やかな安心感をくれた事と、あの上目遣いの憎めない顔が、今も懐かしく胸に焼き付いています。

プリン10歳の時のこと。

お腹の膨らみが気になり病院へ連れて行くと、何と高齢なプリンが赤ちゃんを身籠っていることが判明します。

犬の10歳は、すでに高齢です。

初めての出産なのに落ち着いた様子で、カワイイ赤ちゃんを、無事3匹プリンは出産することが出来ました。

カワイイ赤ちゃんが生まれると、家族だけでなく普段からプリンを可愛がってくれた皆さまが、自分の犬のようにとても喜んでくれていたのを思い出します。

余談なのですが。

プリンの高齢出産のお陰なのかはわかりませんが、飼い主の私も高齢でしたが子供を授ることができ、しかも安産で出産することができたのでした。

有難う!プリン!!

そして少し成長したプリンの子供達は、1匹を我が家に迎えプリンと過ごし、あとの2匹は母のお友達にお迎えされ、プリン同様とても大切に可愛がって育てられていきました。

プリンが24歳の時です。

1度だけですが、突然プリンが脱走したことがありました。

近所をみんな