という道を選びました。
コロナウイルスが拡大した当初は、オンラインでのイベント開催に挑戦したのですが、人と人をつなぐには、リアルには勝てなかった。そんななか、瀬戸市には昭和7(1932)年から、毎年9月に行われ、約30万人もの人が集まる、陶器市「せともの祭」が中止へ。オンライン開催になってしまいました。
このお祭りが、川沿いにずらっと約200店舗が密集するスタイルだったため、そうではなく、市内の窯元や飲食店などの拠点をめぐる形で、なんとか開催できないかと「せとひとめぐり」という企画が動き出しました。
まだまだ、コロナが一体何者なのか見えない中、声かけをしたところ、27店舗がすぐさま参加してくださいました。これまで関係性をつくってきたことが形となって、とてもうれしかったです。
この企画は、瀬戸の窯元「翠窯」の穴山大輔さんと穴山文香さん、デザイナーの尾関真彩ちゃんの5人で運営しました。その様子はNHKのドキュメンタリー番組『ひとモノガタリ』に紹介していただけました。(現在、「NHK-WORLD JAPAN」の『 Hometown Stories』でご覧いただけます。
また、「サントリー文化財団」による「サントリー地域文化賞」の特別賞までいただき、本業ではほとんど売り上げが立てられないなか、チャレンジし続けたことが少し報われた気がして、とてもありがたかったです。
さて、ご紹介が長くなりましたが、ここからがやりたいことです!!コロナ禍のなか、今後の「ますきち」のありかたについて、いろいろと考えました。その結果、これまでは週末営業のみで、短期的に瀬戸を見ていただいていたのですが、長期滞在を受け入れる体制を整えたい、と思いました。
その理由は、今後、リモートワークが増え、ワーケーション需要が増えるであろう、ということ。それから、僕たちがやりたい「ユカイな仲間づくり」には、「お試し移住」のような形で、長めに泊まっていただいた方が魅力につながる。(詳しくは、こちらにまとめました)
ところが、現在、ますきちでは民泊の許可で営業をしているため、年間180日までしか宿泊できません。そこで、旅館業を取得し、365日宿泊可能な体制を整えます。
こちらは、新しく誕生する部屋のパースです。これまで使われていなかった「ますきち」の2階を改装し、コロナ禍で需要が高まった個室を4部屋増やします! 基本的には、1室2名までで、お値段は一名一泊6,000円〜で、滞在日数に合わせて、割引しようと思っています。
こちらは、宿泊者専用のワークスペースです。庭が眺められるカウンター席のほか、デスクワークがしやすい家具を置く予定です。1階はカフェもあり、地元の人や旅行者同士が交流しやすい空間なので、話したい時、集中したい時、どちらにも対応できる場にします。
ここから書籍化に関しては、南 未来が担当して、お話させていただきます。改めて自己紹介をさせてください。現在、南くんの妻で「ヒトツチ」という名義で、文章を軸に、人に何かを伝えるお仕事をさせていただいています。南くんが、何か新しいことやるぞ! となったときは、いつも広報全般を担当させてもらっています。
私は瀬戸市出身ですが、10年以上東京を拠点にして、出版社の雑誌やウェブサイトなどで、おもに旅やローカル、人物インタビューなどの原稿を書くお仕事をしてきました。(お仕事歴はこちら)
2018年に、南くんが宿を立ち上げると聞きつけ、瀬戸がおもしろくなるかもしれない! という期待を持って、地元へUターンしました。詳しくは、『gr