密接に関係しています。お正月には神様にお参りをし、勝負事や試験の際には願をかけ、お盆には先祖をお迎えし、お葬式や法事ではお経をあげるのが習わしです。
しかし神様を祭る神社と違い、お寺は家族の縁を結ぶところであり、ご先祖様にご報告する場。コロナ禍で奇しくも今、家族単位でしか集まることができない状況です。家族でしか集まれないからこそ、家族の縁をとりもつお寺で新しいご縁を結び、巡り合えたご縁に感謝する、そんな挙式ができたら素敵だと思うのです。
そして、2つ目は”本物である”ということ。
リゾート地やホテルで行う結婚式ももちろん素敵です。でも、ホテルのチャペルは挙式用に作られたもの。歴史や伝統はそこにはありません。せっかく日本に住んでいるのなら、本物の歴史あるお寺での挙式をお勧めしたいのです。
今や日本文化は外国の方にとってのあこがれであり、お寺はその最たるもののひとつ。日本に住んでいるのにお寺を訪れないなんて、お寺のカッコよさを知らないなんてもったいない!
お寺はその場所によってさまざま。とても荘厳な雰囲気の大きなお寺もあれば、気さくにだれでも受け入れてくれるような雰囲気のお寺もあります。住職の方も、お話し好きな方もいれば厳格な雰囲気の方、ニコニコ話を聞いてくださる方、色々な方がいらっしゃいます。挙式だけですので、ご家族が集まれるお部屋があれば、小さなお寺でも大丈夫。「ここで式を挙げたい!」と思うお寺がきっとあるはずです。
そして3つ目は、色々な意味でのつながりを大事にできる、ということ。
例えばご実家の近くに、子どものころに足しげく通ったお寺はありませんか?そんなゆかりのあるお寺で行う家族の縁を結ぶ挙式ができたとしたらいかがでしょう。今なかなか遠くに行けない年配の方も、近場なら参加しやすいのではないかと思います。
例えばお住まいの近くに、古くからその地にあるお寺はありませんか? 散歩がてら見つけたお寺で挙式することができるとしたら、立ち寄るたびに思い出す素敵な思い出になるに違いありません。今までゆかりのなかった土地ならなおさら、お寺での挙式によって新たなご縁が結ばれ、心強いつながりができるのではないでしょうか。
「再婚だから」「初婚だけどアラフォーだし」「キラキラは苦手で…」なんておっしゃる方も、お寺での挙式なら落ち着いた雰囲気の中で執り行われますので安心です。逆に、「お寺ってダサくない?」「なんか地味だよね」と思っている世代には、お寺の持つ荘厳な美しさをお伝えできればと思っています。
”お寺で結婚式”を行うことについて、住職の方との対談をさせていただきました。こちらも併せてご覧くださいませ。
2002年にプロの司会者としてデビュー。ウェディングの司会者をメインに大阪・神戸・京都・東京・横浜で活動してきました。主にホテルや結婚式会場での司会をメインにプランニング等も行い、様々な運営スタイルの披露宴を経験しています。
当時の司会は、所属していたアナウンス事務所へのオファーを頂き、1回1時間の打合せだけで当日司会をするスタイル。最初はがむしゃらに取り組むだけでしたが、少しずつゆとりができるにつれ、もっと新郎新婦とじっくり向かい合い、お二人がやりたいことを後押し出来たらという思いが強くなりました。2015年にアナウンス事務所から独立し、2019年秋にHygge Planningを設立したのです。
Hygge(ヒュッゲ)とはデンマークの言葉で「家族や親しい人とのつながりからうまれる幸福感、くつろぎ」という意味です。家