海のないスロバキアで運営する本物の江戸前鮨店をコロナに負けず継続したい!

海のないスロバキアで運営する本物の江戸前鮨店をコロナに負けず継続したい!
スロバキアの首都、ブラチスラバにある本格江戸前鮨店「江戸前鮨松木」。海のないヨーロッパの真ん中で、本格的な江戸前鮨を現地の人に楽しんでもらいたい!とオープンしました。ゆくゆくは海のないヨーロッパの国すべてに「本格江戸前鮨店」を出したい!「江戸前鮨松木」は、そんな私たちの夢をかなえる第一歩です。

皆様、はじめまして。スロバキアの江戸前鮨店、「江戸前鮨松木」と申します。

私たち「江戸前鮨松木」は、2019年6月にスロバキアの首都ブラチスラバの旧市街にオープンしました。スロバキアの食通の皆さん、日本食愛好家の皆さんに”本格的”な江戸前鮨を楽しんでいただいている、スロバキア唯一の江戸前鮨店です。

そんな本格的な江戸前鮨店が海のない国スロバキアにある、ということをぜひ知っていただきたいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

「和食」がユネスコ無形文化遺産に認定されたのは2013年。ちょうどそのころ、ヨーロッパは日本食が大流行していました。ユネスコ認定も追い風となり、スロバキアにも次々と日本食店がオープンしました。しかし、どの店も本当の和食とは程遠いものばかりだったのです。

「きちんとした和食店を出して、
本当に美味しい日本の味を知ってもらいたい‼」

そう思ったことが、この「江戸前鮨松木」をオープンさせたきっかけでした。

スロバキアの首都ブラチスラバは、ドナウ川に面した、中世ヨーロッパの面影を残す美しい町です。

なかでも「旧市街」と呼ばれる区域は、歴史的でありながら可愛らしさもある建物が連なるエリア。「江戸前鮨松木」は、その旧市街の中の建物の、地下にあります。

実はお店を作ったところは、もともとワインセラーだった場所。地下の洞窟のような空間は、時代を感じさせるレンガとすこしひんやりした空気で、進むごとに隠れ家へ訪れる高揚感で心が満たされます。

そしてたどり着く店内は、鮨店らしい板場をカウンターが囲むスタイル。カウンター材は日本から送ったヒノキの一枚板。洞窟と和と洋の要素をセンスよく融合させたこの空間は、現地の人々を喜ばせるものでした。

店を切り盛りするのは、日本にある飲食人大学寿司マイスター専科で学び、日本で修業を積んだスロバキア人の板前と、中華から洋食そして創作料理と様々な店で腕を振るってきた日本人シェフのコンビ。

そこで出されるのは、「本格的な」江戸前鮨。ただの白いご飯にサーモンを載スシせたような”スシ”が多いこの地で、酢飯を使い、仕入れた魚に「〆る、炙る、漬ける、煮る」などの技法を施す本当の「江戸前鮨」を味わうことができる、スロバキアで唯一のお店なのです。

現地にお住まいの日本人バレリーナちあこさんも、当店で江戸前鮨をご堪能いただけたようで、このような動画をアップしてくださいました!ありがとうございます!

ホンモノの美味しいお鮨を食べてくださった現地のお客さまは、その美味しさを本当に喜んでくださっています。繰り返し来てくださる常連さんもいるのが、私達としてはなにより嬉しいことです。

こうして、このお店への思いやこだわりを大切に育み、お店が現地の方々にも愛され、「大切な人と特別な日を過ごす時、本当に美味しいお鮨を食べたい時には、松木へ」と思っていただけるようになったころに、「新型コロナウイルス」による世界の波がスロバキアにもやってきました。

昨年冬から7カ月続いたコロナ禍による営業停止は本当に大変な試練ではありましたが、それを乗り越え、「江戸前鮨松木」は今年5月26日に再オープン!コロナ前と比べればまだまだお客様の数は少ないものの、元気に営業を続けております。

私たちがスロバキアで「江戸前鮨松木」をオープンさせたのには、もう一つ目的があります。
本当に美味しい日本の味を知ってもらいたいというのと同時に、日本食に合うスロバキアワインを日本の皆さんにぜひ紹介したいのです。

私たちは現地のワイナリーと共同で、