、『紙風船』(作・岸田國士)、『まだその名を知らぬ冠を手に入れた』(演出・荒井正人)で作品意図を見事に映像に収めてくれました。
そしてもう一つ、矛盾するようですが、本作は細部にこだわり精緻に構築した演劇作品であると自負しておりまして、それならば、これを原作として映画やドラマなど映像化出来たらとも思いました。そして、それは映像作品の専門家の手に委ねたいと考え、映画化の原作使用権を買っていただきたいと思っています。
どうか皆様のお力をお貸しください。
プロジェクトをやろうと思った理由
『縁側アロハ』は2020年6月に上演予定でした。
しかし、稽古を始める直前の4月7日に最初の緊急事態宣言が発令され、顔あわせも出来ないまま上演中止を余儀なくされました。
出演者は落語界の大御所、落語立川流の重鎮・立川談四楼師匠をはじめ、青年団の大竹直、群馬県文化審議委員などを務めた中村ひろみ、桐生市文化功労者表彰の栗原一美、元お笑い芸人「山マウンテン」の新井聖二、ラジオパーソナリティの小川裕子ら。群馬県に所縁深いオールスターキャストが集まり、群馬県を舞台にして世界に発信することを目標にした作品を群馬県で制作する取り組みでした。
たくさんの方に応援していただき、またご期待もいただいたのですが、抗うことのできないパンデミックの前に無念でした。
ハーブ・オオタ・ジュニア氏と加藤立川談四楼師・三遊亭好楽師とキワヤ商会岡本良二氏・原京子氏と三ツ葉楽器大澤茂氏
もう、このメンバーを再び集めることは出来ないだろうなぁ、と作品そのものを封印することも考えたのですが、そのキャストやスタッフを含むたくさんの方から上演するなら必ず参加したいとの言葉をいただき、その声に背中を押され、上演スキームを再構築するに至りました。
公演詳細 https://peatix.com/group/10593771
しかし、我が国におけるコロナ感染症は収まるどころか、今や過去最高の感染者数に迫る勢いです。
まさか、そんなタイミングでの上演になってしまい、ご来場の足も遠のきがちになってしまっています。
「観たかったのだけど」の声を頂戴するたびに、その期待にも応えなくてはという想いは強くなり、本来舞台は劇場で体験していただくものという頑なな考えを捨てることにしました。
今は、この作品をたくさんの方に届けたい。そんな思いでいます。
物語は、お盆の季節の「実家」が舞台。父親の三回忌を前に、母親と次女との二人暮らしの家に長女一家が帰省。そこに連絡が途絶えていた弟とその婚約者が突如加わり、さらには叔父がふらりと現れる。父の遺した一本の古いウクレレから家族の歴史が紐解かれ、ありふれた家族の会話の中から一人一人の人生ドラマが垣間見え、バブル崩壊や東日本大震災などの平成史も透けて見える。そんな作品です。
これまでの活動
ステージナタリーでご紹介いただきました。
毎日新聞の取材も受け、しっかりした記事にまとめていただきました。
日々の活動やキャストのインタビューは劇団公式SNSでご覧いただけます。
Facebook https://www.facebook.com/engekibinetsushounen
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