ジェクトに参加するのは、学齢期の子どもたちを抱えているシングルマザー12人。
ビジネスは1人ではなく、3人1グループで展開します。同じ境遇のママ同士、励ましあいながら準備をすすめます。
(真剣なまなざしでブレンダーの使い方を学ぶママ)
STEP2 初期投資
開店に必要な機材(オーブン・冷蔵庫・鍋やミキサーなどの調理器具)や食器、テーブル・イス、お店の看板などを購入します。
※すべてをPLASがまかなう寄贈型ではなく、カフェが軌道に乗ってから少しずつ返済をしてもらいます。返済が終わると、機材はシングルマザーたちの手に渡ります。こうすることで、自分たちのビジネスとしてオーナーシップを感じることができるのです。
STEP3 仮店舗でのプレオープン
まずは自宅の前などで青空カフェのスタイルで開店します。研修で学んだビジネスの基礎を実践します。
STEP4 実店舗での本格オープン
いよいよ物件を借りて、本格的にオープン!
それぞれのお店ごとにつくった看板や、おそろいのエプロンでお店に立ちます。料理が得意なママ、明るい接客ができるママ、会計をきちんとつけられるママ・・・それぞれの強みを生かしながらお店を切り盛りしていきます。
(実店舗でカフェをオープン。パートナー団体スタッフのエバリンさん(右)と一緒に)
無事にオープンしてからも、きめ細やかな伴走支援をつづけます。定期的にお店を訪問し、相談に乗ったりアドバイスをしたりしながら、約2年間で自立をめざします。
(2年間の支援を終えて晴れて卒業したシングルマザーたち)
このプロジェクトは、PLAS単独ではなく、現地のパートナー団体「HE-RECORDS(ヒーレコーズ)」と協働で実施します。
2002年に設立されたヒーレコーズは、代表者もスタッフも全員がウガンダ人。HIV陽性者や貧困家庭への支援をつづけ、地域からの信頼も厚い団体です。
現地のパートナー団体とプロジェクトを行うことで、事業のノウハウが現地に定着し、現地の人たちが自ら課題解決していけるよう後押しします。
カフェを開店しても、順風満帆にはいきません。
「売り上げがなかなか伸びない」「競合店と差別化するにはどうしたらいいだろう」・・・そんなときも現地の状況を熟知したパートナー団体スタッフがサポートすることができます。
(会計記録を確認しながらアドバイスをするパートナー団体スタッフ)
「カフェビジネスによる生計向上事業」は、2016年からヒーレコーズと協働でこれまで3期(1期=2年)を実施してきました。
これからチャレンジしていくのは、これまでパートナー団体とPLASで蓄積してきたカフェビジネスのノウハウをマニュアル化すること。その先には、新しい地域・新しいパートナー団体との横展開をめざします。
わたしたちは今後3年間で、ウガンダとケニアで新たなパートナー団体2~3団体と組み、シングルマザーと子どもたち1,000人に支援を届けていきます。そのためには、一拠点での成功モデルを他の地域でも展開していきたいと考えています。
2021年6月18日から、ウガンダでは全土が厳しいロックダウン下に置かれています。
公共交通機関はすべて停止し、学校は休校。子どもたちは学ぶ機会を奪われています。また、休業を余儀なくされるビジネスも多く、ルウェロ県のみならずウガンダの経済活動に大きな影響を及ぼしています。
これまで「カフェビジネスによる生計向上事業」を卒業したシングルマザーたちは27名(子ども77名)。なんとかカフェの営業を続けてはいるも