ゴミゼロを目指すMURAづくり?!地域内循環のロールモデルをつくりたい!

ゴミゼロを目指すMURAづくり?!地域内循環のロールモデルをつくりたい!
どんな人でも楽しく無理なく取り組むことができる「環境にも人にもやさしい生活」とは? それを共に考え実現する場として「MURA」をひらきます。一人ひとりの「得意」を持ちよることで、ゼロウェイストや地産地消などの良き地域内循環を生むことができるはず。日本最古の器の生産地に次世代のMURAを誕生させます!

社会とのつながり

ソーシャルディスタンスが叫ばれる昨今に、わざわざリアルなコミュニケーションがとれる場所をつくることは、時代と逆行している思われるかもしれませんが、心の豊かさは、人と人とのコミュニケーションから得られると信じています。

地域包括を目指して地域にひらけたカフェを併設しているグランドオーク百寿さん

『100歳まで元気に生きる!(ジョン・ロビンズ著)』という本では、カリフォルニア州で7000人の男女を対象に1965年から9年間にわたって行われた研究を紹介し、他者とのつながりの薄い人が9年間に死亡した率は、社会との強い関係を維持している人に比べ約3倍も高かったと記されています。

2.地産地消=持続可能なまちづくり

例えば、災害などで物流が止まったとしても、地域内で生産と消費が行われていれば、問題なく過ごすことができます。また、運搬のためのエネルギーを使わなくて済むので、環境にもやさしいということになるのです。

泉北にて無肥料・無農薬の自然栽培で野菜を育てているNew Village Farmさん

3.持続可能な社会=自然破壊や気候変動へのアクション

新型コロナウイルスの出現は、諸説ありますが、自然破壊や気候変動が関係していると言われています。

――自然破壊や気候変動が続けば、新型コロナウイルス感染症のような病気が増える――

国連が2020年7月6日に発表したレポートで警告されています。

エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)、HIV/エイズ、ウエストナイル熱といった近年人間を苦しめてきた感染症も、動物と人間との間で感染する病気「動物由来感染症」と呼ばれ、自然環境と密接に結びついていると記されています。例えば、森林破壊や気候温暖化により生息地域を奪われた野生生物と人間の接触機会が増えることなどが要因となり得るのです。

4.消費するより生産に携る=お金ではない価値観

お金を出せばモノが買えることは、とても便利な方法です。ですが、お金の価値が変わってしまった時や災害時などには、お金があることよりも、何かを創れることが、重要になると思っています。「創る」ことに携わってみることは、楽しさはもちろんですが、生み出す大変さも知ることができます。その価値観は、やってみることでしか得られないモノで、お金では買えない価値の1つだと思っています。

身体にも地球にもやさしい無農薬農家さんの田植え体験

今は、特に自分が住んでいる地域の取り組みに参加しなくても生活できる世の中ですが、きっと昔は住みやすい場所になるようにと、お互い知恵や力を出し合ってつくっていたはず。それに倣ってMURAづくりをしようと思ったのです。

目指したい未来を体現するMURA、その名もspace.SUEMURA

はじまりのキッカケ

場所は、泉北ニュータウンの玄関口となる「泉ケ丘駅」から徒歩8分程にある大蓮公園内の「旧泉北すえむら資料館(旧泉北考古資料館)」の収蔵棟1F。

この建物は、建築界の巨匠である槇文彦氏が設計。収蔵棟は、展示のために出土した「須恵器」を洗い、乾燥させて保管するということに使われていた場所です。

堺市南区役所に展示されている須恵器

再活用の話を聞き、この場所のポテンシャルを存分に使いたい!と名乗りを挙げ、構築を始めました。その時は個人事業主だったのですが、仲間と共に会社を立ち上げ投資し、数ある難題をクリアして図面も仕上がり後もう少し…というところで、とある事情で計画が頓挫。諦めざるを得ない状態になってしまいました。

たくさんの