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阿佐谷の神明宮の能楽殿での山下洋輔さんのステージ(阿佐谷ジャズストリート)
戸松美貴博さんと開催した地域イベントの様子
健康をテーマにしたマルシェを開催致しました
この公演は、もともと山下さんと戸松美さんが過去10年以上重ねてきた「肉態即興 DUO」シリーズの第10回目に当たります。コロナ禍における開催場所を探す過程で戸松美さんと精神福祉団体ピアーズの出会いがありました。
肉態即興 DUOの様子
25年以上精神医療に関わる側面も持つ戸松美さん。精神医療と自らの表現で培ってきたコミュニケーションで精神福祉団体の障害当事者たちの心を引き出し、ほどなくして打ち解け合いました。
その後、本公演の基となるワークショップを戸松美さんが精神福祉団体ピアーズ施設内で開催したことをキッカケに障害当事者が秘める輝きに感銘を受け、共演の決心に繋がります。
本公演の基となる精神福祉団体ピアーズ施設内でのワークショップ
公演まで全5回のワークショップを行い、参加は当事者自身が決め毎回10名を越える
しかしながら、即興表現と福祉という前例のない試み。
意気投合したものの、やはり内容面、収益面の懸念から実は一度、戸松美さんより白紙化の話を持ちかけています。
このコロナ禍において公演の集客の難しさが一層しています。それは表現者の生活をも揺るがし、引退を余儀なくされてしまった方も少なくはありません。
ありのままに表現する障害当事者たちに可能性を感じつつも、その実現性と集客面の不安が拭えませんでした。
すでに出演を決めてくださっていた、山下洋輔さん。
そのマネージャーの村松氏に白紙化の話を伝えます。
申し訳なさと不甲斐なさを胸に恐る恐る伝える戸松美さん。
しかし…
「戸松美がせっかく出会って、何かの御縁が広がる可能性もある、だから金より表現者としてトライする価値や意味はあるのではないか!また色々大変だと思うが…やろう!」
と、返ってきたのは予期もしない言葉でした。
本公演に関係するそれぞれの想いに焚き付けられ、リスクを覚悟して改めて公演することを決心し、今に至ります。
10年以上の共演からなる信頼関係(左:戸松美貴博さん 右:山下洋輔さん)
障害との関わり
私自身としても、阿佐谷で運営する多目的シェアスペースにて発達支援団体との関わりをかれこれ4年ほど持っています。その中でカリキュラムにも一緒に参加させてもらう中で障害そのもの然り、親御さんたちの気持ち、そしてどうしても受け入れられがたい社会との壁を感じてきています。
発達支援団体のカリキュラムに参加したときの様子
また、私の生まれて初めての友だちがたまたま自閉症の子でした。当時、私にはそれが障害という認識はまったくなく、普通に仲の良い友だちとして毎日のように接してきていましたが、彼と成長を共にする過程で障害と健常、障害と社会の間に隔たりがあることを知り、悲しい気持ちになったことを覚えています。
今回、このような公演の企画・運営に携われせてもらったことはどこか必然性を感じています。
私が立ち上げた会社、ネイバーズグッドのミッションそのものとも感じています。
勝手ながらではありますが、どうか、ぜひ私たちのこの気持ちを買っていただき、目指す未来へのお力添えをいただきたく存じます。
資金の使い道
本公演における経費は40万円です。
介助者のことも考慮した上でチケット価格は2,000円(税込)とさせていただいています。
収入源はチケット売り上げのみとなるため、200枚売れてペイと