て評価します。それとは別に会話音声も再生して、文章としての聞こえやすさも主観評価してもらいました。
何も会話アシストが無い場合の明瞭度は56%「日常会話で内容を正確に理解できないことがしばしばある」状態でした。kicoeriを使うことで明瞭度が73%「普通の会話がほとんど理解可能なレベル」にまで大きく向上しました。比較のため他社(A社)の既存のパーティション取付型会話アシスト製品も評価したところ、明瞭度は kicoeri の方が上回っていました。また、実際の会話音声を聴き比べてみると93%の人が kicoeriの方が聞こえやすいと回答し、A社製品の方が聞こえやすいと回答した人は一人もいませんでした。
音が聞き取れるようになっても音質が変わってしまうと不自然な声に聞こえます。そこで会話音声の音質を主観評価してもらいました。
5段階評価で得点付けすると、kicoeri=3.9(良い)、A社製品=3.3(普通)となりました。両者の音声を聞き比べてみるとkicoeriの方が音質が優れていると回答した人は57%で、A社の21%を大きく上回りました。
kicoeri によりどれくらい聞こえが改善されるのかは、実際の使用シーンを撮影した以下の動画をご覧ください。
また、kicoeriには周りの騒音の大きさに応じた「自動音量調節機能」も搭載しました。周囲が静かな時は控えめな音量で、うるさいときには大きな音量でスピーカーを鳴らすことにより、大きすぎず小さすぎず常に快適な音量で会話をアシストします。
②立ち仕事にも使える
③省スペース
④簡単取付
kicoeri の親機・子機の重量は iPhone12 miniよりもやや軽い程度。 親機と子機のマグネットでパーティションをはさんで取り付けるだけで、ハンズフリーで使える会話アシストシステムです。 従来のインターホンのように、口元近くにスタンドマイクを設置する必要はありません。今まで通りの仕事のスタイルで会話が聞こえるようになります。
先に述べたように kicoeriの基本的な仕組みはシンプルですが、これを実用レベルで実現するのは簡単なことではありません。お客様とスタッフはお互いの声が聞こえるくらい近い距離の対面にいるわけですから、相手の音声はこちら側のマイクにも入りますし、相手のスピーカーから鳴る音声は相手のマイクに入るのはもちろんのこと、こちらのマイクにも入ってしまいます。こうなると、マイク→スピーカー→マイク→スピーカー→… と音がぐるぐると回ってしまい、あっという間にハウリングが起こり実用に耐えません。
インターホンの技術世代を下表にまとめました。これまでに製品化されているインターホンは第1世代~第3世代のものです。少なくともスタッフ側の親機のマイクはスタンドマイクかヘッドセットマイクになっていて、口の近くにマイクがある必要がありました。また、スタッフが話す時だけボタンを押す(手動スイッチ)とか、お客様とスタッフの声が大きい方のマイクだけをONにする(ボイススイッチ)ことで、自分のマイクに自分の声以外の音が入ることを極力防ぎ、ハウリングが起きないようにしています。
しかし、このコロナ禍で聞き取りづらくて困っている多くの現場では、従来の第1世代~第3世代インターホンは不便で使いづらいものです。レジなどの立ち仕事ではスタンドマイクを置く場所もなければ、マイクに口を近づけることもできません。ヘッドセットマイクを使うにしてもワイヤレスで高価ですし、余分な装置を身に着けるので仕事の邪魔になり、電池