【コロナ対策】パーティションで「聞こえない」会話をサポート kicoeri

【コロナ対策】パーティションで「聞こえない」会話をサポート kicoeri
kicoeri は、飛沫感染防止用のビニールやアクリルパーティションに手軽に取り付けられる双方向会話アシストシステムです。従業員とお客様のコロナ感染予防をしながら、大声を出さなくてもマスク・パーティション越しの聞き取りづらい会話が聞き取りやすくなり、「聞こえない」ストレスから解放されます。

新型コロナウイルスの蔓延で、スーパーのレジや病院の受付等様々な場所で感染防止のビニールシートやアクリル板が人々を仕切り、マスクを着用して会話をすることが当たり前の光景となりました。お客様と接客スタッフの安全と引き換えに、お互いの声が「聞き取りづらい」ストレスが日常的に増えています。
店頭でも簡単に使える会話を補助する装置があれば良いのだけれど、簡単そうに見えて実は技術的には非常に難しい。でも音のプロフェッショナルである私たちが実用化した「走行中の自動車の中で聞き取りづらい前席と後席の会話を聞こえやすくする技術」を応用すれば問題を解決できるはず、今こそ世の中の役に立てるのではないか… 聞こえサポート kicoeri は、そのような「聞き取りづらさ」を解決するために開発した、「世界初」の第5世代パーティション取付型双方向会話アシストシステムです。

▼kicoeriの紹介動画はこちら(本プロジェクトページ最初のメイン画像をクリックしてもご覧いただけます)

実際にどれくらいの人たちが声が「聞き取りづらい」と感じているのでしょうか? アンケート調査をした結果、実に9割近くの人々が「聞き取りづらい」と感じており、社会課題といってもよい状況にあります。

実験によっても、マスクやパーティションによって音が遮られて音量が大きく減衰していることが確認されました。子音の聞こえに影響を及ぼす高音領域だけでなく、母音の聞こえに影響をおよぼす低音領域でも音量が減衰しています。これは静かな部屋での実験ですが、周囲の騒音もある環境では音量の減衰は聞こえに大きな影響を与えます。

このような問題が日常的にあるにもかかわらず解決策は世の中に広まっておらず、多くの人が問題の解決を望んでいることもわかりました。

また、お客様だけではなく、接客側の現場スタッフにとっても業務上の大きなストレスとなっている現状もうかがえます。

私たちは、このような新たな日常の課題を解決すべく、 お客様と現場スタッフが安全かつ快適にコミュニケーションがとれる双方向会話アシストシステム kicoeri を開発することにしました。

基本的な仕組みはシンプルです。パーティションにマイクとスピーカーを張り付けて、お客様側のマイクで捉えた音声をスタッフ側のスピーカーから鳴らし、スタッフ側のマイクで捉えた音声をお客様側のスピーカーから鳴らす、ただそれだけです。
「普通のインターホンと何が違うの?」と思われるかもしれませんが、実はこんなシンプルなことでも実現するためには高度な音声信号処理技術が必要となるため、これまで実用化された例はありませんでした。従来のインターホンとの違いについては後ほど少し詳しく説明します。

受付や各種相談窓口、スーパー・コンビニエンスストアのレジ、病院・薬局の窓口などでご利用いただけます。窓口以外にも、職場の会議室のパーティションでもご利用いただけます。パーティションにはさんで取り付けるだけの簡単設置で、別途机の上に機材を置くスペースは不要です。特別な操作は不要で、聞き取りづらかった会話が聞こえやすくなります。

①自然で聞き取りやすい音

スーパーのレジ付近のがやがやしていて会話が聞き取りづらい環境を想定した聞き取り実験を行いました。耳鼻科などで聴力を測定する方法としても使用されている「語音弁別能検査」です。パーティションの向こう側の装置から再生される「ア」「メ」といった単音節を人が聞き取り、その正答率を明瞭度とし