a in Agricoltura Biologica e Biodinamica)の調査によると、イタリアでは約72,300ヘクタールのブドウ畑で、有機農法のブドウが耕作されてます。その面積は、世界全体の約22%を占めています。
オーガニックのブドウを栽培しているブドウ農家は世界中で約10,000件、そのうち約1,300件のイタリアワイン醸造家が、オーガニックワインを醸造しています。
イタリアはヨーロッパのほかの地域に比べ、アルプスの南側に位置していて温暖な気候のため、歴史的に見てもブドウの栽培に元来適した地域です。
ワインを作る時、ブドウは皮ごと洗わずに使うので“無農薬”というのは何といっても安心安全です。
そして、ブドウに限らずどんな野菜、果物も無農薬栽培のものは、植物自体が持っている自分の力を精一杯使って育つので、素材そのものの味が凝縮されていて美味しいのです。
味がしっかりしているオーガニックなブドウで、一切添加物を加えることなくおいしいワインを作るには、醸造する造り手の腕にかかってきます。更にオーガニック栽培は、土地の個性をいっぱい吸収して作物が成長するため、毎年様々な気候、害虫などの被害があり、尚更、造り手の腕と、土地の持つ個性が味へと影響してくるのです。
オーガニックワインは悪酔いしないといいますが、個人的にもオーガニックワインは、ワインの味にかかわらず、喉に引っかからず、スッキリした喉ごしです。余計な添加物が入らないからなのでしょうか?
一方、慣行農業の醸造家は、大きいブドウをたくさん作るために、除草剤、化学肥料、農薬を使います。
・・・その結果、土の微生物を減らしてしまいます
これはイタリアだけに限らず、全世界の農業に言えることなのですが、土の中には無数の微生物がいます。そしてこの微生物は、ブドウと共生する中で、大切な役割を果たしています。特に土中のミネラルなどの栄養分をいったん微生物が消化した上で、ブドウに橋渡しするという大切な役割を担ってくれています。
そんな中で、有機肥料は、ブドウの栄養というよりは土の微生物のエサともいえます。化学肥料や農薬の多用は、土の微生物を減らし、土は弾力性を失い、固く、活力のない土地へと変わってしまうのです。
ビオ(オーガニック)ワイン認証とは?
【DOCG】とは?
D.O.C.G.とは、デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ(Denominazione di Origine Controllata e Garantita)の略で、イタリアワインの格付けにおいて最上位の等級のことです。
イタリアでもフランス同様に4段階のワインの格付けがあり、ピラミッド型のようになっており、最上位に認定されているワインが少なく、下の等級になるにつれて認定されているワインが多くなっています。
その格付けで最上位に位置する高品質なワインがD.O.C.G.ワインです。
D.O.C.G.に認定されているのは2019年8月時点でD.O.C.G.は76銘柄となっています。
最上位から順に
1.D.O.C.G.(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ / Denominazione di Origine Controllata e Garantita)
2.D.O.C.(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ / Denominazione di Origine Controllata)
3.I.G.T.(ヴィーノ・