選挙の影響でこれまでわずかながらも実施されていた米の配給が止まってしまい、食糧不足が特に深刻な状態です。
主食である米さえも手に入らない状態であるため、衛生用品を手に入れることも困難です。また、彼らの住む農村部では医療体制が十分に整備されておらず、重症化した場合には対応できません。
▲ハンセン病コロニーの様子
▲ハンセン病コロニーに住む人々
そこで、コロニーの人々になんとかこの状況を乗り越えて欲しいと思い、再度クラウドファンディングを実施することにしました。
私たちがそんなハンセン病コロニーで「ワークキャンプ」という活動を始めたのは、2011年のことです。それ以来、年に2回コロニーに住みこんで住民と一緒に生活をしながら、インフラ整備によってコロニーの劣悪な居住環境を改善するとともに、差別解消を目指す活動を続けてきました。これは単なるボランティア活動ではなく、コロニーが抱える問題についてコロニーの人々と共に考え、共に作業に取り組み、共に問題を解決していく活動です。単なる「支援者」と「被支援者」という関係を超えた存在で、これまで奮闘してきました。
▲学生が現地住民とともにワークをする様子
私たちはこれまで、コロニーの人々に寄り添うべく、コロニー内に住みこませてもらいながら活動を行ってきました。日本で生まれ育った私たちにとって、コロニーでの生活は慣れないことばかりですが、コロニーの人々はそんな私たちをいつも助けてくれます。彼らが遠い地で大変な思いをしている今こそ、改めて、私たちが力になりたい、という想いから、食料や衛生・生活用品の支援をすることを決めました。
インド西ベンガル州にあるハンセン病コロニー住民の多くが、日雇い労働や物乞いで生計を立てています。特にロックダウンの影響で収入源が絶たれ、パンデミックの長期化により貯蓄も底をついて困窮したコロニーに住む家庭計1,400世帯を対象に、生活必需品の物質支援を行います。この一世帯約700円のキットでは、四人家族の食事一週間程度を支えられます。
すでに同様のプロジェクトを実施しており、現地カウンターパートナーにコロニーへの支援協力許可を得ています。(数量や時期などの合意を含む)現在の予定では、2021年7月から8月にかけて支援を実施する予定です。
資金の使い道
プロジェクト予算:
1,400世帯に生活必需品を支援します。
以下内訳は、それぞれ1世帯あたりの金額・分量です。
食料品:計500円
・米5kg
・豆類1kg
・じゃがいも2kg
調味料:計100円
・マサラ1袋
・塩1袋
ヘルスケア用品:計100円
・石鹸1個
・洗剤1つ
・マスク1枚
・袋1枚
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計:700円×1,400世帯 = 980,000円
※上記はあくまでプロジェクト予算になります。ルピーの通貨変動やマーケット価格により、予算と決算に多少差異が生じることを予めご了承ください。
ハンセン病による差別に苦しんできたコロニーの人々は今、さらなる窮地に立たされています。
インドから遠く離れた日本にいる私たちにできることは、限られています。新型コロナウイルスの流行はいまだ収まらず、いつワークキャンプ活動を再開できるかもわかりません。それでも、いつも私たちを温かく受け入れ、家族のように接してくれる彼らに、少しでも恩返しがしたい。
世界中の誰もが、先の見えない不安を抱えつつ生活している今、他の誰かに手を差し伸べることは、決して簡単なことではないでしょう。しかし、皆様