はじめに・ご挨拶
はじめまして!私は極楽パンチ実行委員会代表の篠田朱美と申します。
極楽パンチは2004年10月23日に発生した新潟県中越地震の復興イベントとして2006年から新潟県小千谷市にある極楽寺を会場に毎年開催しているイベントです。
今年は7月11日(日)の夜にキャンドル×バルーンナイトライブをライブ配信にて開催します!
新潟県小千谷市は震災当時、震度6強の大きな揺れに見舞われた地域です。
私たちの生活はこの大きな揺れによって一変してしまいました。
大切な方を失った方、住まいを奪われた方、先祖から守ってきた土地を離れなくてはならなくなった方、それだけではなく数字には見えない多くの方々が震災によって大きな影響を受けました。
そのような中で「このままではいけない、自分たちで地域を盛り上げたい」と有志が集まって作り上げたのが極楽パンチというイベントです。
極楽パンチは昼間は境内でフリーマーケット、夜は本堂でお寺の古蝋燭を溶かしてリメイクしたキャンドルで空間演出するキャンドルナイトライブの2部制というスタイルで毎年開催してまいりました。
現在は夜のキャンドルナイトライブのみの開催となっていますが、空間演出にバルーンアートも加えて、より幻想的な空間で音楽を楽しんでいただけるイベントとして、今では全国各地からお客様が遊びにきてくれるようになっています。
極楽パンチのテーマは「エコ(環境保全)」です。
震災直後、小千谷市ではゴミ処理場の稼働がストップしてしまい、大量のゴミが市民の憩いの広場に山積みになってしまいました。
この経験からせっかく復興イベントをやるなら生活を見つめ直すものにしたいと考え、エコをテーマに設定しました。
フリーマーケットではゴミの出ない取り組みのほか、環境保全活動をされている方からご参加いただくことで、ほとんどゴミの出ないイベント運営を行うことができました。キャンドルナイトでは電気の照明を一切使わない取り組みを行う中で便利で強いエネルギーに頼らなくても、豊かな生活は可能なのではないのかと言う思いに至ることができました。
私たちは被災という大変な経験をしましたが、ただ辛い経験で終わらせるのではなく、「そんな経験をしたからより良い生き方が出来るようになったよね」と言えるようになることを復興と位置づけて活動してきました。
このような思いを大切にしながら7月11日(日)に極楽パンチ2021 キャンドル×バルーンナイトライブをライブ配信で開催いたします。
いつもお越しの皆さんだけでなく、今まで遠方で来れなかった方、はじめて知ってくださった方もぜひご参加いただけたら幸いです。
極楽寺住職です。ご挨拶させてください。
皆様はじめまして。
私は極楽パンチの会場となっている極楽寺で住職をやらせてもらっています麻田弘潤と申します。
私も極楽パンチ実行委員会のメンバーとして、初回から関わらせてもらっています。
極楽パンチのキャンドル×バルーンナイトライブでは毎年ライブ中に、中越地震の被害に遭われた方々への追悼の読経も行われています。
寺院でおこなう復興イベントだからこそ、このようなことが出来るのではないかと考え、毎年大切にお参りしています。
ライブには宗教も立場も違う様々な方がお越しですが、それぞれ思い思いに手を合わせたり黙祷されたりして、この時間を過ごされています。
昨年はコロナ渦ということもありライブは開催できませんでしたが、開催予定日だった日に本堂にキャンドルを並べて無料開放し、訪れた皆さんと追悼の読経をいたしました。