でした(笑)。
我々大人ができることは、知性をテコに生きることを楽しみ、悩み、乗り越え、躍動する姿を子どもたちに見せること、それだけしかないのかもしれません。ゲームさんぽに出ているゲストの方々が発する「言葉」は、その人が生きてきた上で見てきたこと、考えてきたこと、経験してきたことの結晶です。
今回つくる書籍もゲームさんぽ同様、ゲームを入り口にした「学び」のひとつになること、そして中学生くらいから大人まで幅広い層に届くことを目指します。
ゲームさんぽの活動に共感していただける方、なにとぞご支援をお願い致します。
【著者メッセージ・いいだ】
イギリスのロマン派詩人・ワーズワースの詩にこんな一節があります。
川辺に咲いた桜草も、
彼には黄色い桜草、
ただの黄色い桜草。
ここで表現されているのは、ある感性の貧しい男の世界観。彼の目には、川辺に咲いた桜草がきれいでもなんでもなく、無価値な「ただの草」として映ります。
私は10代で一度ゲームを完全にやめました。
人並みにゲーム好きな子どもでしたが、高校生になったくらいで「こんなんで遊ぶの時間の無駄だしな〜」と思えてきたのです。ゲームで遊ぶことはそのとき、私にとって「ただの草」のように虚しいものになりました。
しかしどうでしょう。専門家と眺めるゲームの世界はいつも新鮮な驚きに満ちています。ゲームクリエイターたちの意志と愛情が細部にまで息づき、そしてときには彼らの意図をも超えて読みときたくなるような、豊かな物語が画面のなかにあふれています。
結局のところ、世界を意味づけていくのは私たち自身でしかありえません。ゲームを無駄だと思った私には、それをするだけの力がなかったということです。
「知識は力なり」。ゲームさんぽの活動をしているとこの格言がよく頭に浮かびます。ゲストの楽しそうな語り口に、知識を蓄えることは何かを味わい、解釈し、面白がっていくための原動力になるんだなと強く思わされるのです。
今回の書籍では、日ごろ私たちがゲームさんぽをしていて感じることや、動画で触れられなかった論点などについて、ゲストのみなさんと深掘りしてみたいと思います。
これから始まる書籍の編集作業は、できるだけ進捗をオープンに発信していく予定です。制作過程も含めて楽しんで頂けるような本にしていくので、ぜひぜひリアルタイムで見守っていただければ幸いです。
<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。